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暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
35/83

つなげて読むと童話みたいな名前だね!

どうも!

目下手数を増やして本格的な修行をすることにした魔王ダークエルフのロアです!


あれから三日程経ちましてね、エルザを連れていくことになりました。

何故って言われれば、助けたことの責任ですかねぇ。

一応奥の手で危機回避用の術も使えるようになったし、技も増えたんだよ?


今日も朝練を終えて、オスカーとの訓練。

オスカーも頑張ってるねぇ。


そうそう、スキルのレベルも上がりまして。


名前:ロア

種族:ダークエルフ (魔王)

レベル:625

性別:女

従者:アクアリス(ディーナ)

スキル:看破6、家事10、投擲7、暴食の王EX、断絶の牙EX、短刀術10、解体術6、絶影10、格闘術10

称号:格上殺し、捕食者、おかあさん、森の暗殺者、熊殺し、精霊と歩むもの、魔導師、災いをもたらすもの、魔王、王を喰らう者



格闘術もMAXになったね、これで拳聖になれば申し分無いな。


「今日はここまでにせんか?」


オスカーは剣を杖代わりにして立っていた。


「もう、すこしだけ、お願いできませんか?」


「そうは言うが、休息も訓練じゃないかの?」


そう言うとオスカーは脱力し大の字で転がった。

ま、そうなるな。加減してるとは言え、何回か空を飛んだし。


オスカーとの訓練の成果は威力調節が効き出したことかな?

大分セーブ出来るようになった、もっと頑張ろう。


「しばらく休息したら、また街に出ようか。昼飯ついでに食糧調達をせんとな。」


「そう、ですね。エルザもとなると必要になりますし。」


食糧大事、流石に草を食わせるわけにもいかんからなぁ。


「あとは、パーティでの戦闘の練習で何かギルドで依頼を受けるかのぅ。」


「が、頑張ります!」


エルザ、張り切らんでもええんやで?

リラックスや、エルザは回復役だからな。


頑張るのは俺とオスカー、守りまくるぜ!











お昼も済ませてギルドにて依頼を受けた。

内容はウルフの討伐、集団で行動するらしいから挟まれないよう気を付けないとなぁ。


「なにか騒がしくないですか?」


ん?確かに広場の方が騒がしいなぁ、またお祭りかな?


近づいていくと男の大声が聞こえてきた。


「おい!まさか逆らおうって思ってんじゃないだろうなぁ!?」


穏やかじゃ無いですねぇ、どこのチンピラだ?

人垣を掻き分けて騒動の中心を見ると露天のお金や商品を盗っていく赤髪を逆立てたタンクトップな男がいた。


「俺様が誰かしってんだろう?。」


もしかして俺様系ですかぁ?

やだやだ、どこの世界にもいるのねぇこんな奴。

肩に刺青まで入れちゃってまぁ、あれ?なんかあの刺青見たことあるような?


「俺様か欲しいっていってんだから寄越せばいいのさ、この強欲の魔王、グリード様になぁ!」


そう言うと、男は禍々しいオーラを出した。


あ!そうだよ魔王の瞳じゃんあれ!

他の魔王かよ、しかも悪じゃん。

嫌だわぁ、関わりたくないわぁ。

てか、強欲の魔王(グリード)グリード?

名前と異名が被ってんじゃん、略してグリグリか?



「お?おい、そこのダークエルフ」


お?俺の他にもダークエルフいたのか、どこだどこだ?


「聞こえてんのかそこのダークエルフ!」


んー、どこだろう?

あれ?なんでみんな離れていくの?


「どうやら、目をつけられたみたいですよ?」


オスカーが深刻そうに言った、って俺かよ!


「強欲の魔王グリード、聞いたことがあります。」


知っているのかオスカー!?


「半年前に急に力を付けて魔王になったものです。自らの欲しいものを力ずくで奪い、ついた異名が強欲の魔王。相当な強さの持ち主です。」


「なるぼど。」


半年前から魔王が増えてたのか、魔王のバーゲンかな?


「おい聞いてんのか!?」


あ、ごめん、まったく興味なかったから気付かなかったよ。


ターゲットになった俺から離れるように人が割れた、うわぁ、これはなんか凄く避けられてるみたいで嫌だなぁ。

グリグリはこっちくるし、来んなよエルザが怯えてるだろ?


「ほう?見れば見るほどいい女じゃねぇか、お前、俺のものになれ。」


おうおう、いきなりなんですか?

いきなりぶちかますねぇ、お断りですけど?


「この俺様の物になれるんだ、光栄に思えよ?」


いやだよ、中身男だぞ?

男のものなんかになるかっての!


「いやじゃな。」


「なに?」


空気がピリッとした、なんだよ怒ったか?カルシウム足りてないんじゃない?


「ふはははっ!嫌か!俺様にそんなことを言うやつは久しぶりだ、ますます気に入った。」


久しぶりってなんだよお前半年しか魔王して無いだろうが。


「俺様は欲しいものは必ず頂くことにしてんだ、だから最初から拒否権なんてないんだよ、諦めな?」


「それも断る、それよりも盗ったものを返すんじゃな。」


「返す?これは俺のもんだぞ?」


どっかのガキ大将かなにかかよこいつ、めんどくせぇなぁ。


「それとも、力ずくで取り返すか?」


ニタァっと笑うグリード、その時だ、突然グリードの頭に石がぶつけられた。


「か、かえせよ!それはお父さんの形見だぞぉ!」


どうやら少年が投げたようだ、その少年を庇うように母親が抱き締めている。


「ほう?小僧いい度胸だな、俺様に石をぶつけるなど、覚悟はあるんだろうなぁ?」


眉間をピクピクさせながら少年を見ると、おもむろに手をかざした。

その手の平には強力な魔力が込められていた。


「魔王に歯向かったんだ、親子共々死ねよ。」


おいおい、そんなことで殺しとかバカじゃないの!?

流石に何とかしないと、どうしよ。


あ、今こいつこっちを無視してるよな……。



わーい、隙だらけだー。




「じゃあな、あの世で後悔しへぶぅっ!?」


言葉が言い終わる前に、俺はグリグリを思いっきり(・・・・・)殴った。


グリグリは露店をなぎ倒しながらぶっ飛んで瓦礫に埋もれた。


「ロ、ロアさん!?あなた何を。」


「こうでもせんと、あそこの親子が殺されとったからのぅ。」


「だからといって……。」


オスカーが全部言い終わる前に、瓦礫の下敷きになっていたグリードが瓦礫のなかから立ち上がった。


「っつあー、結構痛かったぞ?こんなにダメージを食らったのは久しぶりだ。」


たいして効いてない?流石魔王だけはあるなぁ。


「それにしても、美人なだけでなく強いとはな。ますます気に入った、手足を折ってでも頂くぞ?」


グリードは悪どい笑みを浮かべながら魔力を込めていく。




ま、これも人助けってことで、おっ始めるとしますかねぇ!






一応次回は戦闘回です。

乗りと勢いで書いていきますから、生暖かい目でご覧ください。

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