どっかの湖の騎士の持っているような青い剣の話は知ってる?詳しくは知らん!
ほんとは一話にまとめるはずだったけど、いつの間にか二話に別れていた………。
てかまた投稿予約のし忘れ………
どうも!
最近ほんとに涙脆くなったなぁと思ったダークエルフのロアです!
エルザはあの後だいぶ落ち着いたみたいで、朝食もしっかり食べていた。
一緒になったオスカーには何故か警戒していたみたいだったが……。
多分男がトラウマにでもなったんだろうな。無理もない。
それから腹ごなしの運動ってことでオスカーとの特訓をすることになった。
まぁ、約束だったしな。
ただ、俺は剣術も格闘もやったことないんだよな。
スキルやステータスのお陰でなんとかなってるから、何も教えられないんだよなぁ。
ということで試合形式でやることになった。
寸止めするか、相手が参ったって言ったら終了。
ただ、俺は寸止め出来ないからオスカーの攻撃を捌いて、参ったって言わせるように頑張る。
ちなみにオスカーは剣を使う、俺は籠手だな。
リーチの差が激しい…。
「本当に武器を使わないんですか?」
「これしか持ち合わせがないからのぅ。」
仕方ないのだ、格闘カッコいいし別に問題ないだろ?
そのうち界王拳とかも練習してみようと思ってるし。
まぁ、それよりも先に使いたいのがあるんだけどな!
あぁ、明日から朝から練習しないとな。
百式観音。
念能力とかは再現できないけど、某パロディ作品で念能力無しで撃ってたのを読んだからな!
やってできないことはない!
「ロアお姉さん、怪我しないでくださいね?」
俺をお姉さんと呼ぶのはエルザちゃん、そう呼びたいらしいから了承した。
けして強要した訳ではないぞ?
「大丈夫じゃ、これは訓練。怪我などせんよ。」
だからそんなに心配そうな顔をしないでね?
ほら、横を見てごらん?
ディーナが大きな欠伸をしているよ?
あのやろう、少しは興味もとうぜ!
「じゃあ、そろそろ始めようか。」
そういって構えをとる。
それっぽい構えなんて良くわからないから某弐の打ち要らずのかたの構えを真似た。
「では、いきます!」
オスカーが剣を構え、一気にこちらへ踏み込んだ。
おお、結構早いじゃないか!
弱いなんていって、そんなことないじゃないか。
これなら人さらいくらい倒せたろ。
だけど………。
やっぱり俺のが早いね。
俺はオスカーの剣の軌道が見えていた、ベアードを倒したときに身体能力が上がってたからかな?
とりあえず軌道をそらしてみよう、オスカーの剣にノックする感じでコンッと。
俺は左手の裏で剣の腹を叩いた。
そしたらオスカーが剣ごと左にぶっ飛んだ
「ぎ!?」
ちょ!?オスカーが突然左にぶっ飛んで顔面から着地したぞ!?
そんなに強くやってないよ?
「オ、オスカー!?大丈夫か?」
…………。
返事がない、ただの屍のようだ。
なんていってる場合じゃねぇし!
俺はオスカーをとりあえず起こした。
あれ?擦り傷しかないなぁ、結構ヤバイと思ったんだが。
「うぅん。」
「オスカー?大丈夫か?」
「いたたた、何とか大丈夫そうですね。」
ほっ、良かった。
一瞬殺っちまったかとビクビクしたぜ。
「それにしても、何をされたか全く見えませんでしたよ。気づいたら剣に引っ張られてあの様です。」
苦笑いを浮かべながら自分で立ち上がるオスカー、良かった大丈夫そうだな。
「しかし、弱いなんていっておきながら、普通に強い部類じゃないか。」
「あ、それはこの剣のお陰なんです。」
そういって握っていた剣を見せてくれた。
豪華な装飾のされた西洋剣だ。
ロングソードって部類かな?
色は全体的に青と黄色で構成されていて、刃が青い。
「この剣は勇者が受け継いできたもので、アルタキエラと言います。」
アルタキエラ?
はて、どっかで聞いたことがあるような………。
「この剣は装備した者のステータスを2倍にするんです。勇者しか効果がないと言われてますが。」
「ほう?随分特殊な武器なんじゃな。」
そんな能力もどっかで聞いたことがあるような気がするが、まぁいいか。
「さて、では続きをしましょうかロアさん。」
「え、大丈夫なのか?」
「はい、それに自分で頼んだことですし。」
そう言うと、その青い剣を構えだした。
なんかすげぇやる気だなぁ、こんなやつだっけ?
ま、向こうがやる気だし、こっちもやる気出さないとな。
力加減には気を付ける感じで。
「では、行くぞ!」
「はい!」
そうしてお昼ぐらいまでオスカーは俺にぶっ飛ばされ続けた。
ちなみにエルザとディーナはぽかぽか陽気の中でスヤスヤと寝ていた。
俺もそっちが良かったな。
と言うことで、次回はお食事回です。




