クマさんに出会った
どうも!
キツネだと思ってたリスに慰められた坂月鉄平です!
いやぁ、自分の事ながらハズいっすねぇ。
人に見られたら憤死するぐらいには。
そうそう、顔を洗おうとして湖を覗いたら、やっと自分のご尊顔を拝めましたよ。
なんと言うか、すごい美人でした。
いや自画自賛とかナルシストとかじゃなくて、すげぇ美人だったんだって、顔のパーツのバランスも良いしアニメとか漫画に出てくるクール系の美女?みたいな?
……まぁ、俺の規準なんだけどさぁ。
さてさて、そんなこんなしてたら日が傾き初めて来ましたねぇ。
となると、寝床を確保しなきゃならんわけですよ。
どうすっかなぁ…………
そんな風に考えてたら後ろからズサァ……って音が聞こえた。
なんだろうかと振り返ると、そこには…………
黒くて大きな熊がこちらを見ていた。
しかも大きさが現在の俺の3倍ぐらいの出かさ。
え?なにあれ?
熊?嘘ぉ!?
さらにはその熊がこちらを鋭い眼光で見てくるじゃありませんか。………涎垂らしながら。
思わず逃げた、脱兎のごとく逃げた、肩でリスが「キューーー」とかいいながらしがみついてたけど無視。
なにあれめっちゃ怖いんだけど!?
あんなのいたの!?夜だから現れたの!?あんなのに勝てるわけないだろいい加減にしろ!!
走りながら後ろをチラッとみたら、あの熊が木に肩をぶつけながら追ってきた。
ですよねー、追いかけますよねー、餌が逃げれば追いかけるよねー。
しっかし、あの熊がぶつかってんのになぎ倒されないなんて、頑丈な木だなぁ。
てか、あれ?
なんで俺、追い付かれてないの?
大きな胸が邪魔で走りにくいけど、幸いにもスピードはかなり早い、身体能力高いっすねダークエルフ。
まさか熊ぐらい早いとは思わなかったなぁ。
「GuruaaAAAAAA!!!!」
熊が雄叫びを上げた、なんぞ?ってえ!?あいつ加速しやがった!?
なんだよ身長が3倍なら速度も3倍出来るってか?ザケンナ!!!
ならこっちだって火事場のくそ力見せてやんよ、燃え上がれ、俺の何か!!!
そう心の中で意気込んで最初の一歩を踏み出した。
今までにないくらいに大地をしっかり蹴った、その結果……
斜め上に15メートルほど飛んでいた。
「はあああああぁぁぁぁあ!?!?」
なにこれどういうこと!?こんな飛ぶの!?俺走ろうとしただけよ!?なんで飛ぶの!?
俺は訳がわからず、それでも飛び続けて、そこそこデカイ木の枝に着地(落下)した。
あっぶね、もう少しずれてたら地面と一体化コースだったわ。
そうだ、あの熊どうしてるかなっと。
下を覗いたら、根本の辺りにあの熊がいた。
なんかこっち見てる、こっちミンナ!
ったく焦らせやがって、お前なんか嫌いだ!
俺はその熊を覚えるために鑑定でみてみることにした
【グラトニーベア 魔物 レベル58】
なん…だと……
あいつクッソ強いやん、やめよやめよもう絶対関わらないかんな?ペッ
なにはともあれ逃げ切れてよかった、あの熊も木には登れないみたいだし、ここは安置だな。
あーそれにしても腹減ったなぁ、まぁあれだけ走れば腹も減るか、でもここ木上だしなぁ、葉っぱしかないよ。
うん、仕方ない、葉っぱ食うか。
噛んでペッってすれば大丈夫だろ、コアラかなんかもそんな感じでカシミアの葉っぱ食うらしいし。
では、いただきます。
この木の葉っぱ、なんか普通よりも厚みがあるなぁ。
パクっ、パリパリ、ごっくん。
普通に美味いやん
なんか食感とかキュウリに似てるわ、すげぇ塩欲しい。
【ウブの葉】
へぇ、そんな名前だったのか。
美味いからいいか、パリパリ。
とりあえず食料あるし、朝までここにいようかな。
【レベルが上がりました】
あっ、レベル上がった
名前:無し
種族:ダークエルフ
レベル:5




