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暴食魔王の食べ歩き  作者: 因幡之黒兎
22/83

アマゾネスから拳闘士へ、文化的になったダークエルフ。

とりあえず、予定では08:00か09:00に更新で、日曜お休み予定で行きます!


予定では………。

どうも!

ギルドへの登録で力試しをするのでは!?っと自意識過剰になっていたダークエルフのロアです!

……………恥ずかしいっ!


そんな俺は現在ギルド二階、ギルド総合カウンターに来ている。


うん、二階は買いものスペースみたいです。

依頼や食事が一階、買いものや素材の換金が二階になってるんだって。

重いものとかは下で査定するらしいけど。

ちなみに二階以降は最近できたばかりで、近々一階と二階の中身を入れ換えるんだってさ。


「ここで装備などが買えますので、さっそく選びましょうか。」


「了解したのじゃが、なんだか楽しそうじゃな?」


「はい、年の近い同姓と買いものなど久しぶりなので。」


メイリさんの女の子らしい一面を見ました、可愛らしいね。

なら、お付きあいしましょう?俺も今は女だけど。








「と、言うことでロア様に似合いそうなものを50着ほど身繕いました。」


なん……だと?

はやい、速すぎる。

まだここに来て3分しかたっていないと言うのに、俺の前には50着の装備上下。

実用性とデザイン性を兼ね備えたセンスのいいラインナップである。


「これを、全部か?」


「これでも抑えた方です。さ、後は試着して気に入ったものを買いましょう。」


なんとも言えない迫力が俺を襲う!


「……はい。」


そうして、きせかえ人形の時間となりました。

盗賊みたいなもんから魔術師、果ては民族衣装みたいなものまであった。

んー、拳闘士みたいなのが良いけどなかなか良いのが無いなぁ。


お?これいんじゃね?


見つけたのは至るところにベルトやらなんやらがついた某ダークフレイムマスターみたいな奴だ。


んー、厨二心がくすぐられる。

ファンタジーなんだし、こんなのでいいんじゃないか?


着てみた、なかなか似合うんじゃない?

褐色に黒い服ってのはどうかと思うけど、悪くはない。






腹が出てなかったら。





………やめようかな。


「ロア様、どうなさいました?」


なかなか決めない俺を見かねたのか、メイリさんが顔を覗かせてきた。


「あ。」


「え?」



しまった、と思った時には時既に時間切れ。

大きく空いたお腹、正確にはへその下にある紋章をバッチリ見られてしまったのである。
















「つまり、本当は魔王ベアードを倒していて、そのせいでレベルが上がり魔王になったと、そう言うわけですね?」


「はい…………。」


現在、俺は更衣室にメイリさんと二人で入っている。

もちろん、魔王の証たる『魔王の瞳』のことを問われたので、他の人には聞かれないように更衣室のなかで話すことになったからである。


うん、こんな間抜けでバレると思いませんでした。

俺ってばアホだね!


「はぁ………、確かにこれは騒ぎになるでしょう。」


「やっぱりなるかのぅ?」


「ええ、友好的と言えど魔王は魔王。一歩間違えれば人間と魔王、どちらが滅ぼされるかわかりませんし。」


「だから隠そうとおもっておったのじゃが………。」


「私にばれてしまいましたね。」


「むぅ。」


ど、どうにかなりませんかねぇ?

自分、大人しくしやすんでへへっ


「まぁ、流石に私はバラしませんよ?」


「え?ほんとうか!」


まじか!それは有難い!


「そのかわり、ひとつお願いがあります。」


「なんじゃ?私に出来ることならやるぞ!」


「では、私とお友だちになってください。」


…………………へ?

そんなことでいいの?

ちょっと赤くなりつつこちらを伺うメイリさん、可愛い!


「そんなことでいいなら、友達になろう!」


「メイリと呼んでください!私もロアと呼びます。」


「わかった、改めてよろしくなのじゃメイリ!」


「はい、よろしくお願いいたします。」


やけに嬉しそうな顔でメイリは微笑んだ。

やべぇ、可愛い。


「ところでそちらの装備でいいのですか?」


「え?あぁ、腹が出てなかったらこれにしたんじゃがのぅ。」


うん、無念であるが仕方なし。


「これ、コートがセットで一着みたいですが。」


へ?

よく見たら同じ色でロングコートが付いていた。

とりあえず着てみるとお腹はしっかり隠れたし、なかなかカッコ良かった。


「これにしますか?」


「うん、気に入ったぞ。」


「最初から気付いていたらばれませんでしたね?」


「ぐぅ!?」


「ロアは結構ドジなんですね、ふふふっ。」


く、くそなんか恥ずかしいぞ!?

どうせバカでドジですよー。


「そうそう、武器の方は選んでおきました。といっても私のお古ですが。」


そういうと、どこから出したのか分からないけど籠手のようなものをくれた。


「私が冒険者だったときのものです、お古でもうしわけないですが、そこいらの武器よりは高い性能だと思います。」


へぇー、そうなんだ、看破出来るかな?



【竜王の籠手 竜にたいして高い攻撃力を誇るため、大抵の魔物にも効果がある】



無茶苦茶レアなもんじゃねぇか!!!


「ほんとにいいのか?」


「はい、友達に使って欲しいですから。」


そういわれたら使うじゃん。


「ありがたく使わせてもらうかのぅ、ありがとう。」


「はい、どういたしまして。そろそろ屋敷に戻りましょうか。今日が最後ですし。」


そう言うとメイリの後に続いてギルドを出た。

そういえばメイリってこんなの持って戦ってたんだよな。どのくらい強いんだろう。

好奇心からメイリ看破を使ってみることにした。




メイリ

レベル148

種族:人間

スキル:拳聖2、見切り8、看破不能看破不能

称号:竜殺し(ドラゴンスレイヤー)




くっそつええええ!!!!!!



なんでメイリさんと友達になってんの?


どうしてこうなった…………

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