魔王倒したんだから魔王になるのはそりゃ当然だよなって納得するも、なら魔王ってなにすんだよって話
投稿出来たと思ってたら、出来てなかった!
何をいってるかわからねぇと思うが、俺もなにいってんのかわからねぇ
ミスでーす。
どうもー。
お風呂でゆっくりと疲れを癒したかったダークエルフ、ロアです!
突然ですが私、魔王になりました。
なにいってんだ、なろうと思ってそう簡単になれるわけないだろ!って思った人、俺と同じ思いですおめでとう。
俺だってなりたくてなった訳じゃないよ?
なってたんだもん、ホントだもん。
そりゃ確かにレベルが500から魔王だよーって感じの話を聞いたと思うよ?
でもさぁ、一瞬で超えると思わないじゃん?
しかも俺、一回レベル1に戻ってるはずだからね?
上がっても400ぐらいかなぁーって思ってたら600ですよ?上がりすぎだっての!
どういうことなの?
レベルが低いと貰える経験値が多いとかそんなのか?
んー、分からんなぁ。
これからどうしよう、やっぱり勇者とかに討伐されるのかな?
それは嫌だ!
せっかくなんだからもっと楽しく生きたいし!
もっともっと美味しいもの食べたいもん!
あ、魔王はもう勘弁ね。
ならどうする?
あ、いい魔王になれば良くね?
無害なら討伐される事は無いんじゃね?
無害になるにはどうする?
とりあえず人様に迷惑かけちゃダメだよな。
あと、謙虚に生きよう。10貰ったら1返すような謙虚さを身に付けよう!
争いもなく、平和で穏やかに、丈夫な体をもって、そんな感じに生きていこう。
これなら討伐される事は無いだろうし、争いになることも無いだろ。
うん、これだ。これでいこう。
あと、極力魔王って事は話さない方向で行こう!
よし、方向性決まり!
ちょっと長風呂しちゃったかな?そろそろ出よう。
「よし、上がるぞディーナ!」
「フキュ?」
よくわかってなさそうなディーナの桶を抱え、俺は風呂から上がった。
「お疲れさまでした、ロア様。」
お風呂から出ると、メイリさんが出迎えてくれた。
「大したことはしてないぞ?ディーナのお陰じゃ。」
「精霊のお力を借りたとしても、それを含めてロア様のお力ですよ?」
「むぅ。」
こりゃ、目立ちすぎたなぁ。
本当、調子に乗りすぎた。反省。
「それで、魔王ベアードはどこへ逃げたのでしょう?」
「え?あー、その、私が森に入ったときには見当たらなかったからのぅ。詳しくはよくわからんのじゃ。」
「そうですか……。」
こういうことにしとかないと平穏が遠ざかる。
「ロア様なら、討伐も夢ではないと思っていたのですが、ベアードも魔王、そう簡単には行かないですね。」
「そ、そうじゃな。じゃが、討伐はちょっと無理じゃと思うぞ?」
「そうでしょうか?」
「そうじゃって、それに魔王ベアードがどんな格好わしてるのかわからんしのぅ、姿がわからねば探しようもない。」
「あら、聞いておりませんでしたか、魔王になったものには体の何処かに【魔王の瞳】という紋章が浮かんでいるのですよ?」
「え!?」
マジで!?
そんなのベアードにあったか?一瞬しか見てないからわからん!
「そ、そうだったのか。知らなんだ……。」
「ガーランド様がお伝え忘れていたのでしょう、無理もありませんね。」
って事は俺の体にもあるって事だよな…、もし誰かに見られでもすれば即バレですよね?ひぇぇえ。
「ロア様?どうかなされましたか?」
「い、いや、なんでもないぞ。ちょっと目眩がしただけじゃ。」
「それはいけません、どうぞ客間でお休みください。ロア様か一番の功労者ですから、誰も文句は言わないと思います。」
「そ、そうか。なら休ませてもらうのじゃ。」
メイリさんの言葉に甘えて、客間へと向かった。
助かったー、あのままじゃすぐボロが出そうだったんだよ。
客間へ入ってすぐ姿見に立つ、さてさて紋章とやらは何処だぁ?
顔ー、無いな。
首、無い、キレイな首してんな俺、ってアホか。
肩に腕にも無いな。
んー、胸!
……でかいから持ち上げないと見えねぇのか…………。
んっ、なんか変な感じ。
んーーー、無いな。
って、あ!あったわ!
なんで気付かなかったし、へその下に目みたいな紋章があったわ!
………なんでへその下?




