魔王襲来!
どうも!
突然の鐘の音にびっくりしたダークエルフのロアです!
てか本当になんだろうね、出鼻をくじかれたよ?
ほどなくガーランドさんが慌てた様子でこちらに来た。
「ロア殿、こちらでしたか。実は少々不味いことなりました。」
ん?なんぞ不味いことって?
「実は、新たに魔王となった魔王ベアードが配下の魔物を率いてカインの街に向かっているそうなのです。」
魔王!?しかも配下の魔物を率いてやってくる!?
なにそれ死亡フラグ?勝てるわけ無いじゃん!
俺だってまだ145だよ?
魔王って500越えてんだろ、無理じゃん。
「現在市民の避難を行っています、ロア殿もそちらに。」
「わかったが、なぜ魔王がいきなり向かってきとるのじゃ?」
「それが…、どうやらハーストの森に放っていた配下の魔物を全滅されたのに腹を立てているようなのです。我々としては八つ当たりはやめてもらいたいのですが、問答無用とあれば何かしら対策をせざるおえません。」
ああ、だから熊いなくなったんだー。
………あれ?これもしかして俺のせい?
俺が森で熊狩りまくったせいか?
やっべー、殺っちまったかー。
どうしよ、これへたすりゃ全滅されるよね。
手伝う?無理でしょ、勝てるわけ無いじゃん。
正面以外ならどうだ?幸い熊に特効がとれる。
ダメならある程度数減らせば何とかなるかな?
「対策って、何かあるのか?」
「はい、隣街に救援を求めましたので三刻ほどあれば何とかなるかもしれませんが、それまで耐えきれるかどうか………」
やっぱり絶体絶命かな?
仕方ないか、俺が撒いた種みたいだし。責任、とりますか。
「私も手伝うのじゃ」
「い、いえ、しかし。恩人のかたにそこまでしてもらうわけには」
「危機的状況に恩人も何も無いじゃろう?幸いある程度魔法も使えるしのう、無いよりマシじゃと思うが?」
「ん、んー。わかりました、ですが危なくなったらすぐに逃げてくださいね?わたくしたちも全力を尽くしますが、万が一があるやもしれません。」
「わかった」
そして俺はガーランドさんにつれられて街の外に向かった。
俺たちは、街に入ってきたときの門へとやってきた。
すでに何人もの兵士たちが武器を構えて待っていた。
はへー、大規模戦闘だぁ。
緊張感あるなぁ、俺なんてずっと一人で戦闘してたから団体戦なんて出来ないもん。
なので隠密による裏方に回ろうかなって思ってます。
幸い相手さんが森を背負ってるので、最初にビックリさせた隙に森に入り暗殺が一番良いのではとガーランドに話したところ、時間稼ぎなのでそこまでは望めないが撹乱は有難いとのこと。
あと、聞いた話によると、アクアリスであるディーナは水の魔法が使えるらしい。その話を聞いたとき何となくディーナが得意気だったし確かなんだろう。
だったらディーナとコンボ魔法みたいなのしたいなってことで、初撃はそれでいくことになりました。
俺一人でやったら暴走するかもしれないしね!
ということで、とっととやりますか。
森の方を見るとうじゃうじゃと魔物をがわんさかいた、食えそうなやつから食えなさそうなやつまで色々と。
終わったらいくらかくれないかな?
おっと、真面目にしないとね。
「というわけじゃ、やれるかディーナ?」
「キュー」
一声鳴くとディーナが光だした、おおう、ファンタスティック!
準備完了ってことだな?ちゃんと合わせてよディーナ?
こっちは魔法初心者がブッパするだけなんだから。
じゃあ諸君、派手に行こう盛大にな!




