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Prologue 『4』
エンデバー8は宇宙空間を漂う、知能を持った人工衛星であった。
本日も彼女は母国との通信データをやり取りする。
「プログラミング補正中 13%……27%……エラー。
Unknownを認めます」
日本上空に、今まで見られなかった巨大な球体が突然現れたことを突き止めたエンデバー8は、突然のことにデータ送信を一時中断するほど激しく動揺した。
「なぜ、突然」
突然現れたUnknownは、規模も、種類も、何もかもが測り知れなかった。
「この物質は……ダーク・マター?
……なぜ、発光している?」
何を目的にして現れたか分からないその物体ではあるが。
こういう時こそ、彼女のもう一つの役割を果たすいい機会とも言えた。
すなわち、戦略的軍事衛星の役割である。
「わたしが、この国を、守る」
レーザーから粒子砲まで、あらゆるギャグの様な近代兵器を搭載した彼女は、母国である日本を守るため、謎の衛星へ向かうのであった。




