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Prologue 『34』

 メンデル・メトロポリス神父は静謐な教会の中で、教徒に向かい教えを話していた。


「さて皆サン、amen(エイメン)という言葉の意味を、ご存じでショウカ?」


 教会の椅子は全て信徒で埋まっているにも関わらず、誰も声をあげようとはしない。


 メトロポリス神父は辺りを見渡し暫く間を置いた後、話を続ける。


「……amen(エイメン)とはヘブライの言葉で『然り』『かくあれかし』……つまり、『そうなりますように』という意味なのデス」



 感心しているのか聞いていないのか、信徒達は相変わらず無言を保ったままだった。


 メトロポリス神父は苦笑すると、皆に祝福の言葉を投げ掛ける。


「それでは、皆様の魂が浄化されますヨウ。


 父と子と聖霊との御名において、永眠(エイメン)


 メトロポリス神父は、その紫色の瞳を(・・・・・・・)歪ませて(・・・・)既に脱け殻となった(・・・・・・・・・)大量の信徒達の救済を、神である紫の月に、祈った。

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