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Prologue 『33』

「聞いて、紫。


 ……貴女には、特殊な力が宿っているの」


 叢雲(むらくも)(むらさき)は、整った顔を歪めて母親の話を聞いていた。

 そしてその内容を理解すると、まるで呆れたように……こんな話を聞くくらいなら、行方の解らなくなった幼馴染である秋月明を探しにいけば良かった、とでも言うように、盛大にタメ息をつく。


「……母さん、何言ってるの?

 私は何の力もない、只の女子高生だよ?」


「……そうね、ある意味そうかもしれない。

 でも貴女には……正確には私達『叢雲家』に稀に産まれる紫色の瞳を持つ女性(・・・・・・・・・)には、ある、特殊な能力があるの」


 紫は、目を……その、紫色の目をぱちくりとした。


「貴女には、これから始まる惨劇を止める力がある」


 まるでこれから惨劇が始まるような物言いに、少女は再度顔をしかめた。


「正確には、神を選ぶ力……『神結い』、それが貴女の持つ能力」


「……神を選べば惨劇は止まるの?


 だったら、さっさと選んじゃえば良いじゃない」


 少女の最もな意見に、母親は静かに答えた。


「いいえ、時間をかけて、心して選びなさい。


 もしも間違った神を選んでしまえば……それ以上の大惨事が(・・・・・・・・・)待っているのだから(・・・・・・・・・)……。



 そう、3000年前の(・・・・・)日本の様に(・・・・・)

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