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Prologue 『31』

 日本海溝、水面下8020m。


 マスカルポーネ・マジンドールは静かにそこにいた(・・)


 昔、世界征服を企む秘密結社、クソタワーケの四天王の一人でもあった機械人形は、そのエネルギー源である月の光が届かない海底の深くへ封印させられていたのだった。


 そう、通常の月の光は(・・・・・・・)


「テ、テラ、カワ」


 彼は自身をこんな状態に置いた者に、怨嗟の声を上げる。


「ユ、ユル、ユルサナ」


 紫色の瞳(・・・・)を光らせると、その全身を、ギギギと動かす。

 かつて四天王最強と謳われた姿とは程遠い、錆びだらけで朽ち果てた体。


 しかし、今彼を支配するのは、それ(・・)がないために敗北したとかつて敵対者に言わしめたもの……。


 機械が決して持つことのない、感情(いかり)、というものであった。

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