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Prologue 『18』

 月紫月子は、公園の砂場で遊んでいた。


 そしたら、突然空が暗くなって。


 紫色の月が、出た。


 自分の名前にもなっている、紫色の月を見て、月子は思った。


きたんだ(・・・・)


 と。


 向こうからあわただしく走ってくるのは、少女の母親。


「月子、月子!」


 その顔には、困惑と。


 そして、少しの歓喜があった(・・・・・・・・・)


 何も聞かされていないのに。


 その、紫色の瞳を嬉しそうに(・・・・・・・・・・)震わせて(・・・・)


「おかあさん。


 はじまるんだね(・・・・・・・)


 月子は、笑った。

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