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Prologue 『0』
20XX年8月某日、午後6時、日本の上空で紫色に光る球体が確認された。
地上から球体までの距離は約30万㎞。
その距離は衛星である月よりも近い。
惑星なのか、人工物なのか。
吉兆なのか、凶兆なのか。
しかし、そんな球体の存在を昔から知っている者たちがいた。
この球体が現れたのは46億年の史上の中で7回目、人類史上では3回目。
直近の3000年前の出来事を、ある者は口伝として、ある者は武芸として、ある者は書物として残していたためであった。
現代において、彼らの遺志を継ぐ者たちが、立ち上がる。
……様々な人々の思惑が、周回軌道を描いて回りだした。
その球体……通称『紫色の月』の重力に導かれるように……!!