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たくあん侍シリーズ  作者: モモル24号


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第七話 お肉の国の騎士 サー・ロイン


 脂高圏の地には獣肉連合王国(ステーキ・キングダム)がある。以前来たグラタン騎士団も、この地からやって来た。


 彼の地は赤身色の平原、霜降りの雪の山脈が広がり、力と旨味こそが正義の世界であった。


 この国の騎士たちは皆、分厚い脂の鎧に身を包み、血湧き肉躍る熱に香ばしい煙をあげる。


 その様「溶鉱炉なり」と、称えた猪の頭(ゴロー先生)もいたほどだ。彼らは自らを食卓の「絶対的主役」と疑わず、他の食材を見下していたのだ。



 若き騎士「サー・ロイン」も初めは尊大な脂高の持ち主であった。彼の者は大量の脂生活に飽き、たくあん侍の噂を聞いて和食の国へやって来たのだ。


「ここが例の里か。みんな細々とした、つまらぬ存在ではないか」


 質素な暮らしの和の里の民を見て、サー・ロインは嘲笑った。しかし突如現れた「胃もたれ魔人」の襲来で事態は一変する。


 脂の鎧は重すぎ、魔人の怒り(胃痛)買う(増やす)。絶対絶命のサー・ロイン。主役は重さと震えで動けなかった。


「どれ、脇役の真髄を見せてやろうぞ」


 拙者の塩分刀が閃き、胃もたれ魔人は縮む。そして紫苑(茄子侍)が油凪刀でサー・ロインの脂を吸い上げ、動きを軽くし主役を引き立て、立ち上がらせた。


「馬鹿な…⋯」


 思わずサー・ロインは唸った。


 自分(お肉)だけでは完全ではない。共に食されることで、初めて真の「美味」として完成するのだと。


 お肉の国の若き騎士(サー・ロイン)は、単独(ひとり)の力ではなく、「引き立て役」の存在があってこそ輝けることを拙者たちから学んだのであった。

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― 新着の感想 ―
脂は、旨味になるか胃もたれになるか…… ワシは胃もたれ側(;´ᯅ`)
サー・ロイン、命名の逸話が結構酷ぉ御座んすなぁw
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