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たくあん侍シリーズ  作者: モモル24号


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第十一話 黄船来訪


 同じ姫でも南方の国よりバナナ姫と護衛達がバナナ(ボート)に揺られてやって来た時は苦労したものだ。


「和食国、噂以上に寂しい国ね。ワタクシ、脂高圏の国ではそれはそれは持て囃されたものよ?」


「姫、我らの格を和の国と比べては可哀想ですよ」


 護衛のバナナ剣士が嘲るのを、民衆は悔しそうに見つめる。


 バナナ姫は、拙者と同じ黄色の甘美なる果物。その甘さは言うに及ばず、脂高圏の国々ではパフェなるもので主役級で歓迎されていた。


 しかし拙者はバナナ姫の憂き目を逃さなかった。


「飾るばかりでは、姫の真の力は発揮出来申さぬぞ」


「無礼な!」


 激昂したバナナ剣士が放ったバナナの皮斬りを塩分刀で弾く。


「待て。そなたはたくあん侍か。ワタクシの魅力をいかに引き出すのか申してみよ」


「姫の甘味に酸乳(ヨーグルト)、拙者のたくあんを合わせるのでござる」


 バナナの甘さが最初に広がり、酸乳の酸味が引き締め、後からたくあんの塩気とシャキシャキ食感が追いかける。


 主役も脇役もなく、互いが互いを高め合う、まさに「三位一体」の調和であった。


「こ⋯⋯これは味わいの深いもの」


「このディップソースを使い、お肉や焼菓子で食せば、姫の憂いも解消するでしょうな」 


 ソースは主役ではなく脇役。だが美食家たちはソースこそ主役と唸る事だろう。食卓を飾るだけが主役ではない、拙者もまた新たな味覚の境地に、未来を照らす希望の光を感じたのだった。


 

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