荒須ナナの独り言ー1ー
ナナさんサイドの話
ー荒須ナナsideー
???年前……
「ナナさん、私ついに母親になれたのですよ」
金髪のツインテールの女の子のナインちゃんと銀髪の女の子サクラちゃんを連れた、いまや英雄としてこの国「大樹」の英雄女神のレキちゃんが二人の赤ん坊を抱いて笑顔で言う、あのいまいましい地獄のような日々は、過ぎ去り今は、平和な世の中になってきている、事件とかや魔物たちは、いまだにいるけど大樹率いる討伐部隊により討伐されている、小さい体だったレキちゃんは、成長は、していないけどもうひとりの母親として笑顔で自分の子供に笑顔になる、レキちゃんとは違い超能力を持たない普通の男の子とレキちゃんと同じくらいの強い力を持つ少女だった、実際は、母体を借りて地上に降りた女神、小さい体なのに大人みたいに話す。
私の不老になった原因は、この子のそばにいたのが原因だったのか人外的な、超常的ななにかにあてられていたせいで、周りの人達より年齢を取ることがなくなった、不老長寿の22歳だ、知りあいの女の子たちは、あの人のところに嫁入りして年月が経っているけっこんしていないのは……今になって気にすることは、ないだろうこの長い時間生きていて一度だけプロポーズみたいなものをされたけれど曖昧に終わった。
レキちゃんのお父さんで旦那さんのあの人は、会った時最初は、イライラした相手だったのに冷たくてクールな人だった、命令をする人だと思っていたけど誰よりも彼女のことを大切にしていたのがわかった、結果的には、リィズがあの人のお嫁さんになったけれど、あんなに嫌いだったのに少し後悔をしている。
「レキの赤ちゃんかわいい、だけど私の娘のほうが可愛い、きっと可愛い」
「リィズまだ産まれてもいない子供の事言ってどうするの?わからないじゃない?」
「大丈夫、リィズの子私に似て可愛い、きっと女の子の名前決める、私が決める、これ重要」
私の養子に迎えて結婚したばかりの義娘のリィズは、妊娠して嬉しそうにレキちゃんとまだ名前の決めていない子供を抱きながらはなしている、リィズは、私と離れるのが嫌だと言って天の上にある大樹の本社には、行っていない、彼女たちの旦那のあの人もそれを尊重して無理強いをせずに自由にさせているらしい。
それから5年後、あることが原因でトラウマ持ちを克服することができたのリンちゃんは、母親のレキちゃんのことを確認できなくなってしまった。
もう一人の子ナオトちゃんは、多分憶えてないだろう、彼にもその処理をしたのも私なのだから、近いうちにあの人の跡を継ぐ。
リンちゃんに、神域化と篭手となる指輪を授けて封印処理と記憶操作をする効果があるライトマテリアルと白銀合金製の鎖が付けられている。
ライトマテリアルというのは、善の力が結晶となって具現化したもので大樹で使われる高エネルギー結晶体様々な種類が存在しておりその一つ一つがとても貴重、超能力、魔力の持たないものには猫に小判なのだけどね、外からみればプラチナに見える、どんなことをしても偽の家族がいたとリンちゃんは、思い込むだろう。
「ナナさん、私、また変な夢を見たんですよ、赤ん坊の私を抱いて優しく笑うんですよ、恐怖ですよね?」
「わー、それは、こわいですね?何か、あったら私に相談するんですよ?それかだん……パパさんに相談するのですよ?」
「そうね怖いわね?何かあったら私に声をかけるのよ?貴女は、ミルフィオリール様と同じぐらい大切な子なんだからね?」
「そ、そうですね、見た目22歳で何歳で産まれた子なのとかやめてほしいんですけどその言葉は、ありがたく貰っときます」
「それにしても私に会うたびに震えながら毒舌を吐くのは、何なのかな?ね、リンちゃん」
「あ、安心してください、この嫌味は、ナナさんにしかしませ……、え、えとただのおちゃめなのですよ、うん」
悩みを言うリンちゃんは、女神[ミルフィオフィール]の体を通して話せるようにしたレキちゃん、特注品なので量産は、できないそうだ、解決していないけど解决しているらしい魔力で構成された模擬体で中は、ハイテクの塊でなにもない所から物を作り出したりできる。
異世界から連れてきた亜神のアリスちゃん、元人間だったアリスちゃんのお目付け役で、善を尽くした異世界の亜神へと昇華した子で知っているのは、一握りの人たちでレキちゃんは、どこか嬉しそうに微笑んでいた。
彼女の超術を十分に使えこなせるようになったのもレキちゃん、ミルフィオフィールちゃんの指導の賜物だ、力や素早さは、常人以下なのに超術で全て補い、炎、風、雷、氷といった属性攻撃超術を万全に使い料理できるし、洗濯できるし、掃除も完璧にしてしまう、その後、リンちゃんが切り盛りしていたアパートに住人増えてきた。
彼女の記憶の中では、偽りに書き換えられた祖母が建てたことになっているのだけど、本当は、建てたのは、レキちゃんと母親のナインちゃん、リンちゃんの領域内では、エアコンなどの暖房機器いらずで、アパートの外には、ちいさなはたけを、野菜が好きなアリスちゃんのために育てているし、サクラちゃんとナインちゃんの二人とあの人が借宿として住んでいる。
一週間に一度三人の中の一人は、見に来るのだけど文句言いながらもリンちゃんは、歓迎をする。
そして少し経って………
「えっと……いだっー!!あーなんでものづくりのスキルが無いんですか、料理ならできますのに、理不尽です」
「それは仕方ないですよ、貴女は、人とは、違いゆっくりと伸びるタイプなんですから、それにもうスキルポイントないんですから自力で覚えなさい、ついててあげますから」
「家事は、こなせるんですけどね、こればかりは、ママの血筋ですよね?ママみたいに使いこなせれば、便利だったでしょうね」
白の結晶体[ライトマテリアル]を加工して火の超術を使い溶かした後氷の超術で形を整え冷やし金属のインゴットにしてテレキネシスで伸ばしたり様々な部品を作り上げるリンちゃん、何をしているかというとひとあし遅れの小学校に行くための足?を作っている。
行くようになったのは、6年生の初めからでリィズの娘[姫]がどうしてもいっしょにいきたいということで根負けして行くことに鳴った彼女、歩くととても遅いから、車で送り迎えでもいいのだけどきっぱりと嫌だと言われたので自由に移動できるものを作っている。
空飛んでいくのもいいのだがどうせ疲れて寝るという可能性も、小学校は、行かずに大樹の講師を呼んで指導していた、理由があってもあの人は、やれやれという感じで子供には、とても甘いのだと思う。
「もっとライトマテリアルよりいいものほしいのです、ママ」
「三等級のものですがレキ様がとってきた余っているのがあります、使いのものに持ってこさせますからそれ使いなさい、そのかわり鍛えますからね?遥の一ミリぐらいは、強くなってください」
「ママのスパルタ、ナナさんより厳しいのに……お手柔らかにお願いします、はぁ……がっこうか、やっていけると思いますか?」
「人見知りの貴女は、確実に浮くと思うわよ?でも根は、とても可愛くていい子だからね、リンちゃん頑張ってね?」
「ふえええ、鬼軍曹が優しいのです、明日槍と刀が降ってきます」
精神年齢も不安な行くための体を組み立てる中学生の転校するこの子を見ながら……不安に思いながら見ることしかできなかった。
描いてて面白い。