こんな私でも、大家ですよね?
書くのに結構かかりました(゜o゜;
AM7:00
かーかーとランタンをかついだ白いカラス十羽が聖域の周りを飛びながら私の顔を見てきます、それを見て私は、彼らに手を振ると空高く十個の弱めの炎玉となって空高く飛んでいきました。
「あの子達って唯のカラスさんではないですよね?炎になったみたいだし、ゲームで見た覚えがあります、忘れたけどなんでしたっけ」
「あの子達は、火烏カウです、太陽の化身と言われている宇宙で漂っているところを保護してあげたのです」
「ホント人間って酷いことしますよね?間違って大地を焦土化してしまっただけでひどいと思いませんか、元同じ人間として間違っていると思います」
「いやでも焦土化は、駄目ですよ、人間たちは、水枯れ食べるものが無くなり飢えて死にます」
「でも自分たちの都合で討伐は、行けないと思いますよ?飢饉で食べられなかった元人間としてのいけんですよ、いざとなれば山賊に慣れば食いっぱぐれます」
朝から重い話でした、ついてないとは、思いませんけど彼らにも訳があってやってしまったのだと思います。
だから………
今日は、ワカサギの唐揚げとオカズ一品とカレンダーに書き込みます。
「今日、魚の唐揚げなのです?」
「小魚の唐揚げにしてみようかなっと、揚げたて美味しいですよアリさん」
「じゃがいももあげてください、リンちゃんじゃがいも揚げてください」
目を光らせて、フンスと興奮しながらいう私も、色々揚げるの好きですし買ってきますか。
大人げないアリさんに苦笑しながら、はいはいと言い興奮をとめます、中身は、子供なんだなぁーて思います。
でもお金があったらですけど、また副業したほうが良いのでしょうか?
あ、副業というのは、高等部の食堂の手伝いでお小遣いをもらうことなのですけどね。
終わった後に賄いを振る舞った後に残った食材を使い食べられるのは、お財布の少ない私には助かります、実質ただですし。
「せっかくだしお小遣いあげるのです、金塊五個ほどでいいです?」
「駄目ですよ、女神様、すくなすぎです、私達たくさん食べますし、でも持ってくれる人がいないと大変ですね?」
「上の社畜に手伝わせるです、力持ちなのです、男だからめんどくさいならアイテムボックスのスキルをリンちゃんに授けるとかです?」
二人がまた二階の新しく入ってきた男性にたのもうとしています、それもしょうもないことにスキルをあげようとしています。
大きいおにぎりをモリモリと食べながら呆れながら見る、いつも思いますけど二人共。
いつもこんな調子なのでツッコミをしてあげない。
「実際は、食べなくても良いんだけど生前の時全然食べられなかったのよ、まぁなんというかその反動?」
「ウチは、一代目の大家に作ってもらった明太スパゲッティで食べることに目覚めたのです、おいしかったなー、またたべたいのです」
「近いうち、私が食べさせてあげますよ、料理だけは、自信ありますからまかせてください」
「期待しないで待っているのです、まずくても食べてあげるのです」
二人が食べると凄いから見ているだけでお腹いっぱいになってしまいます。
私の頭を撫ぜてニコニコとほほんでいいました。
空気読まないで横から私のおかずを取ろうとするミルさんとアリさん(アリスティアさんを勝手に私が呼んでいるあだ名です)そうはさせません、お昼までとても長いのですから食べることは、私にとって大事なこと、お腹いっぱいになっても食べるべきだと毎日業突く張りのアリさん取り合いがあるのですけど?
「こほん………りんちゃんおなかいっぱいになったら食べてあげても良いのです、まだ余裕ありますから大丈夫なのです、よこせなのです」
「私まだ育ちだかりなのでおなかすくのよ?」
「「「「「カー、カー、カーカー」」」」」
「あ、火烏さんが部屋に入ってゃきちゃいましたよ、避難避難」
バサバサッ十匹のカウが聖域を乗り越えて私のオカズをついばみ始めます!人知を超えた悪意のある権能です。
「あらあらあら、だれですー?こんな悪いことをするのは、おしおきなのです……あー、うちのおにぎりーー!?」
「聖域の結界ってこんな簡単に超えられるものなんですか?確か大家の私の許可がないと入れないんじゃ?」
「あ、それ私がしたので、心配しなくて大丈夫よ?この子達悪さもうしないと思うから、ね?」
「「「「「グァグァグァグァ!!カァカァ!」」」」」
「駄目ですよ!?ここは、おばあちゃんが守ってた大切な場所なんですから、住人の方しか入れたら駄目ですよもう!一応こんな私でも大家なんですからね!!」
ツンツンと皿をこづくと無くなっていく私のオカズたち……カウさん達におかずを取られまいと最後までとっておいた肉厚ベーコンステーキを頬張り飲み込むと拗ねるように言います。
ええ、朝からステーキですよ、めったに食卓に並ぶことのないベーコンといえど厚いナイフとフォークを使い切っていきます、これミコサンが見るさんの朝ごはんに作っていたのを頂きました。
「いつもうるさーい!?今何時だと思ってるの、五時から玄関騒がしいと思ったら………何騒いでいるの、リンも普通じゃないカラスと遊んで……」
「あ、おはようございます、入ってきて初めてな人は、驚くんです、ナオトさんこういうマンションなんで許してください」
「101、おっはーなのです」
「はよ、今日も元気?その事なら入る前に言ってあるけど聞いてなかったの?」
ミコさんは、他の人には、敬語を使いません、ミルさんは、いつもどおり、どあをあけ文句つけてきた朝倉 ナオトさんは、見た目とても可愛い女の子ですが一応男の人らしいです。
年齢は、私より年上で18歳だそうでで今年来た大学生です。
黒縁の眼鏡とぷるんとした口、細い体に首まであるピンとある艶のある黒い髪、私の好みです。
彼を引っばって机に座らせると、膝に乗ります。
「あらあらあらあらーーー、とてもおませさんなのです、まるで姉妹なのです」
「可愛いお姉さんじゃないおにいさんがいてうらやましいですね、でも手だしたら駄目よ尚ちゃん?」
「そうなんですよね、財閥のお嬢様?あ、御曹司っていうんですか?本家朝倉の家には、私でも言ったことないですからこんなアパートにきてくれて嬉しいです」
ニコニコと笑って、ついばむカウさんたちの首を絞めるとオロロローと悲鳴と哀愁漂う鳴き声をあげてさけんでいます。
「何言っているの?君だってかなりのおじょ………」
「あ、それ以上言った駄目なんですよ?私このアパートの大家です、昔は、どうだったか知りませんけど貧乏で火の車よ」
ここではなくもっと大きい家だったらしいです、その家の娘がお祖母さん、お爺さんと駆け落ちしてしてしまい追放寸前までに追い込まれたけどお母さんが本家に戻る代わりにこの生活していくことになりました。
だから私には、両親の顔を知りません、おばあちゃんに私を預けて戻ったそうだから………
「学校行かないでいいのです?」
「私頭悪いし勉強嫌いだから遅刻してもいいかなぁーなんてまぁ、いきますけどね」
「かたづけは、私達がやっておきますからいてらーほれほれ無遅刻無欠席が君貴女の良い所でしょ?」
「いてらー、お昼は、コンビニで買うですよ」
少し鬱な感じは、親のことを考えてしまったからです、私の支えのおばあちゃんは、心の支えももういないわけで一年経ちましたが忘れられない私がいます、二人がいなかったら今でも落ち込んでいるでしょう。
こんな私でも大家に選んだお婆ちゃんのためにもここを残したいのが私の願いです。
最後が少し暗めに………よかったら評価、感想よろしくお願いいたします。