DOGEZA女神はロリ巨乳
思い付きで書き始めました。生暖かい…ぬるい目でご覧ください。
ネタがいつまで続くかな…
俺は中村祐樹、32歳独身。会社では部長を務め、割といい生活をしていた。そんな俺だが突然死んだ。死因はなんてことのない交通事故だった。
閑静な住宅街、それなりに大きめの一軒家を持ち、家族はいないが32年の人生を謳歌していた。
ある日、仕事の打ち合わせのために社用車に乗り、目的地に向かう途中にその事故は起こった。
信号待ちしていた俺の車に突如信号無視してきた大型バスが突っ込んできたのだ!
死んでたまるか、と落ち着いて運転席を飛び出し車ごとペシャンコになるのを回避、九死に一生を得た…はずだった。
後ろの車が慌ててハンドルを切ったのだろう、真後ろから思いっきり轢かれた『らしい』。
…え?なぜ『らしい』かって?そこまで説明してくれたのが今俺の前でDOGEZAしている自称女神が懇切丁寧に説明してくれたからだ。
「つまり、俺はあそこで死ぬのは予定外だった…と?傍から見ても運転席はペシャンコ、にもかかわらず奇跡的に無傷で生存していたのがいわゆるシナリオだったと?」
「その通りです…そしてそのあと多額の慰謝料、その他もろもろでユウキ様は本来であれば残りの人生を遊んで暮らせるほどの財力を持ち、とある財閥の跡取りとして社長の娘と結婚、幸せな家庭を築き、世界に名だたる大会社に成長させ、138歳まで生き、老衰で静かに息を引き取ることになっていたのです…」
この自称女神は地球の全人類の生命を管理し、その全ての生命に幸福をもたらすように設計していたらしい。
その中でも俺は特別で、厳正なるくじ引きの結果幸福が集まるようになっていたそうだ。…くじ引き?
「は、はい。何十億という人類の中でもここまで運に好かれている人物はいませんでした。神も地球の人類と同じように幾人もいらっしゃって、それぞれ担当となる人物に1人は守り神としておつきになっていたのです。
…ユウキ様だけは別枠と言っても過言ではないでしょう。私を除き9名ほどの神が守っていらっしゃったので…」
俺、10人もの神に見守られていたらしい。あれ?でも今なんでこの自称女神しかいないんだ?
「自称女神…そういえば名乗ってませんでしたね、申し訳ございません。私は全ての神の頂点、創造神様の側仕えの4人のうちの1人、時と空間を司るお役目を頂いている『時空神ティルル』と申します。
本来であれば残りの9名もこの場に召喚し、ともに謝罪や説明などをするのが礼儀ではあるのですが…創造神様の命令には従うしかなかったのと、あまりにも気が動転していたのもあって冷静にお話できないとのことで…」
「つまるところ、俺が望んだ色々なことが『運良く』起きていたことやそれに付随して起きていたことも大体が自しょ…ティルルだけでなく、他の神たちの力であったと。まぁ無神論者だし信じろって言われてそうですかと信じれるほど軽くはないが納得はできた。…ただそうなると疑問が残るぞ?」
「ユウキ様の疑問…ああ、では『なぜ死ななければならなかったか』ですよね。それに関しても神が関わっているのも当然なのですが、加害者となってしまった方の神ではないのです」
加害者ではない?自しょ…ティルルの説明を真に受けるのであれば容疑者…容疑神は2人。『バスの運転手の神』、それと『急ハンドルを切り俺を引いた運転手の神』だよな。…だがこれでは矛盾が発生してしまう。
説明通りだと『全人類は守り神がいる』ことになる。それを仮定として考えるならば、俺自身はその10倍守られていることになる。それこそ交通事故程度で死ぬような怪我すらも『奇跡的に』軽傷、もしくは無傷で生存することになる。…あれ?
「お気づきになられましたか。実はユウキ様が事故に遭う直前、運転席から脱出という選択をさせた…それが全ての原因なのです。もちろんユウキ様の一生は私含め10名全員で楽しく眺めさせていただいておりました。…事故が起こる直前に創造神様からの召喚命令がなければ、ですが」
つまり、その瞬間だけ俺から守護の力が一切合切消えたことになる。でもおかしいよな…自他共に認める豪運、強運を持ってる俺がその程度で死ぬなんて。…ああ、そういうことか。
「自称…ティルルの言いたいことはこういうことだよな。『俺を殺したのは創造神』だと。ああ、別にそれを責める気もないし過ぎたことだから別にどうでもいいんだ。死んだのにこんな和室に呼ばれるわよく見たらなんか地面見えてるわでなんとなく想像もつく。俺に新しい人生を歩んでみては、と言いたいんだろう?」
「え、ええと…やはりユウキ様は素晴らしい判断能力をお持ちなのですね。見たところ一切混乱もしていらっしゃらない、そのうえで仮定に基づく予想、それに現状把握能力も持っている。さすが私が見込んだユウキ様です。
…もしかしなくても予想されていたんですね?私が『異世界転生』をさせようとしている、なんてことも、そこで本当に自由に生きてほしいと願っていることも」
「ま、ここまであからさまだと冷静に観察すれば誰でも想像つく。ああ、ある程度の知識はないと厳しいかな?無駄に俺は広く浅く多趣味だったしな。こういうラノベやらアニメやら見たり読んだりしてるからな」
「そういえばご自宅の蔵書も半数近くが趣味嗜好の書籍でしたね…ですがそれなら話が早そうですね、私が管理している世界、『グランディア』…良ければそちらで第2の人生を歩んでみてはいかがでしょうか?異世界転生モノによくある中世ヨーロッパに近い発展性の時代、魔物と呼ばれるモンスターも存在しますがいわゆる冒険者がそれを討伐したり、ダンジョンを探索したり…ああ、ほかにもいろいろありますが所詮ラノベと似た世界だと思っていただければ。…私も好きなんです、異世界転生モノ」
どうやらこの自称女神のティルルは相当な俗物神のようだ。…ああ、心が読めるんだったか、DOGEZAの体制で耳まで赤くしてプルプル震えてる。まぁ答えは決まっているよな。
「だが断る」
「ええそうですよね、断りますよね…ってええ!?な、なんでですかー!」
驚いたのだろう、ノリツッコミをしつつ顔を真っ赤にしながら起き上がる。…ほう、なかなかのモノをお持ちで。顔は美人というより可愛い系か…身長は140そこそこってところか。ロリ巨乳弄られ系女神か。…なんかすごいプルプル震えてるな。胸もプルプル震えてる…ちっ、腕で抱きかかえて隠しやがった。
「悪いな、言ってみたかっただけだ。それとなんかこう…ティルルって弄りがいありそうだよなと。出会い頭というか意識がはっきりした瞬間からDOGEZAしてるし、すごい真面目だしな、意地悪したくもなる。心を読まれてるのはわかってるから言うが顔も可愛いしな、なおさら弄りたくもなる」
「か、かわっ…って弄りがいがあるってなんですか!私、これでも女神なんですよ!偉いんです!創造神様を除いて上から2番目なんです!実績も実力もあるんです!そしてティルルってちゃんと呼んでくだ…って呼ばれてました。えへへ…」
「まぁとにかくせっかくだしその申し出は受けたいとは思ってる。断って俺自身どうなるかわからないってのもあるし、第2の人生が歩めるなら楽しみたいじゃないか」
「よ、よかったです…断られたらユウキ様を消滅させなくてはならなかったので助かります。私の力を使って色々と便宜は図らせてもらいますね。グランディアは魔物もいっぱい存在するのですぐ死なれても困りますし、そもそも守護の力がほとんど働かないんです。転生前ならいくらでも力を使って援護はできるので生存確率は跳ね上がると思います。あ、これからユウキ様にいろいろ能力を授けようと思うのですがよろしいでしょうか?」
そう微笑むティルルはやけに綺麗に見えた。…そしてそれを心の内で思ったので、心を読んだティルルはプルプル震えながら身もだえていた。うん、弄りがいがあるね!