世界最強の司書さんはテロリストをぶちのめす
俺が神を殺して読書神様と出会い色々ありつつ半神半人となりそっから加護を与えたり神器を創ったりとした次の日。
至って普通にいつものように国立図書館で仕事をしていた。
昨日休んでたのもあり、いつもよりも仕事があり。少々億劫になりつつも黙々とこなしている。
ついでにいえば今日は王城で第二王子様が15歳になり職業【国王】を授かったというわけで誕生日パーティーをしている。まあ、実際は数か月前に国王の職業を授かっていたらしいが準備とかで諸々の処理で少し時間が経ってからということになってるらしい。
そんなわけでそのパーティーに国中に貴族が参加してるから、国立図書館の司書をしている貴族の同僚も全員集まってパーティーいったから更に仕事が増えた。純粋にキツイ、もう最悪自分の分身を作って仕事をさせようかと思ってくるのだが、高レベルの冒険者だったら見破られるし国立図書館には高レベル冒険者が普通に当たり前のように来るからバレた時の面倒事を考えるとそうすることは出来ずに早く本を読みたいなとい思いながら、ひたすらに仕事をこなしている。
本を返して並びなおして、破れた本を時空魔法を使って直して、本の場所が分からない人がいれば教えて上げて、更に今日入荷された新刊本を水晶に登録処理してと。それはもう積み重なった仕事を黙々としかし確実に着々と終わらせていく。
そうして仕事をしていた時だった。
バン
という乱暴な音と共に覆面を被った如何にも怪しい男たちが10人以上ドアを蹴り開けて入って来た。
「我々は秘密組織【悪魔の使い】なり。この国立図書館に蔵書されている禁書・【死者蘇生全書】と【死霊の研究・全書】に【超級悪魔召喚書】を強奪しに来た」
どうやら秘密組織もといテロリストが入ってきたようだ。
うん。本当にマジで仕事を増やさないで欲しいわ。ただでさえ仕事が多くて忙しいというのに。
まあいいや。取り敢えず適当に束縛して終わらすか。どう考えながら麻痺魔法を放とうとした時だった。
「取り敢えず暴れてやるぜ。全員死ね。火炎魔法・火炎渦」
テロリストの一人がこの神聖なる国立図書館に火を放ちやがった。
もちろん。その魔法が放たれた瞬間に魔法消滅をぶつけで火がつかないようにはしたが。到底許せることではない。俺の大事な大事な本を灰にしようとしたのだ。俺の大事な大事な国立図書館を燃やそうとしたのだ。
麻痺で終わらそうと思っていたが。それは生温い。こいつ等には地獄を見せてやらなければならない。
「は?何故魔法が不発になった?おかしいな、確かに発動したと思ったのだが」
「おいおい、何火炎渦なんて使ってるんだよ。不発になったからいいものの、俺達の目的の本まで燃えるところだったぞ」
「いや。それは大丈夫だ。俺達の目的である本は禁書庫と呼ばれるこの図書館の地下の厳重な扉の向こうにあるからなここが燃えたとしても問題はない」
「おお、そうか。じゃあ大丈夫だな燃やしても」
「幻覚魔法・トラウマ抉り」
俺はこの神聖なる国立図書館を燃やそうとしたクズに永遠に自分のトラウマが抉られるという幻覚魔法をかける。
この魔法は世界最強の魔力を持つ俺にかけたら最後、多分上位神・最上位神ではないと解けないレベルの幻覚となり。一生死ぬまで自分のトラウマが抉られるという幻覚に苦しむことになる。
多分寝ることすら出来ないと思う。報いにはちょうどいい。
「ぐあああああああ。やめろやめろ俺を見るなこっちに来るな」
幻覚の効果は早速現れて呻きだし蹲るテロリスト。ああいい気味というものだ。
でもまだ、後10人以上始末しなければならない。本を燃やそうとした報い。そして俺の大切な国立図書館に手を出した報い受けさせてやる。
「さてと、じゃあ。テロリスト共、命令魔法・【ここから一歩も動くな】そして【今から一切の攻撃を禁止する】」
俺は取り敢えずテロリスト全員の動きと攻撃を封じる。
麻痺させても良かったが毒無効のスキルを持ってたりしたら意味がないので。確実な命令魔法を使った。
「おい。テロリスト共、取り敢えずお前らに3つの選択肢をやろう。一つ・俺に死ぬまで死ぬほど辛い幻覚を見させられる。二つ・身体中を切り刻まれた後に復活させられてまた切り刻まれるを繰り返す。三つ・今この場で降伏してから全ての爪をはがされ、目を抉られた上で騎士団に連行される。さあ。好きなのを選べ」
「お前。俺が誰だが分かっているのか。【悪魔の使い】だぞ。お前なんか本気を出せば簡単に殺せr」
取り敢えず威勢の良い奴がいたので見せしめをかねて首をはねた。
もちろん大切な本に汚い血がつかないように周りは結界で覆っている。
そんで。首をはねられても数秒間は心臓が動いていて生きているので首をくっつけて回復魔法をかけてあげる。
「さてと、で?何だって?俺を殺せるだっけ?いつでも殺されると間違えてないか?」
俺がそう言うとテロリスト共は黙り込む。
まあ、あれだけ圧倒的な力を見せたらそうなるか。
「で?お前ら3つの選択の中からどれを選ぶ?」
「どれを選んでも地獄じゃないですか?」
テロリストが情けない声を出す。何を当たり前のことを言ってるわけだか。
「ああ。そうだな。まあというわけで適当に地獄の幻覚でも味わってみるか?」
「この国に関わる大事な情報があります」
俺がテロリスト共に幻覚魔法をかけようとした時だった。一人のテロリストが慈悲を縋るようにいきなりそう叫んだ。
「おい。お前。まさかあれをバラスつもりか。やめろ、我らがどれだけあの計画の舞台を作るために努力したと思ってるんだ」
「知るか。こんな所で地獄の幻覚を味わうよりマシだ。お前はアイツみたいになりたいのか」
そう言って動けない身体で目線だけ今もトラウマに苦しみ発狂してる本を燃やそうとしたクズを指す。
「確かに。そうだが。でも」
「知るか。俺は情報を吐いてでも助けて貰ってやる。司書様、我が組織【悪魔の使い】の上に位置する【魔王崇拝者】という組織が今行われてる第二王子誕生日パーティー会場にて王様及び貴族を全員虐殺する計画を立てています。計画の実行は後10分後程であり。もう既にパーティー内では【魔王崇拝者】の精鋭部隊が潜んでいます」
「嘘魔法・嘘感知」
取り敢えず話の内容が本当かどうか確かめてみるが。本当だった。
つまり。今から王城で行われてる誕生日パーティーが殺戮パーティーに変わるというのが本当ということだ。
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あれ?今パーティー会場には司書仲間がいるよな?一緒に司書として仕事して飯食って本読んで。本を勧めあった。何だかんだで結構仲良くやれているアイツらがいるよな。
そんな場所で殺戮パーティーが行われるだ?
は?
絶対にダメに決まってるだろ。
アイツらが死んだら俺の仕事が増えるし、俺の読書仲間が減るじゃないか。そんでもって寂しくなるだろ。
そんなもの許せるわけがない。
今すぐ助けに行かなければ。
いや。待て、その前にこいつ等を始末しておこう。このまま放置でもいいが。何かの拍子に動けるようになってこの国立図書館を燃やされたり本を盗まれたりしたらたまったもんじゃないからな。
「というわけで。死魔法・抗えぬ死」
俺はサクッと全員を殺す。
「よし。これで大丈夫だ。さて、じゃあ王城にいって皆を助けに行きますか」
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テロリスト共は結果的に苦しまずに死ねたのである意味幸せだったと思います。