表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

世界最強の司書さんは加護を与えつつ神器を創る

 読書神様とひと悶着ありつつも、何だかんだで俺の仕事場であり、ある意味第二の家のような国立図書館に戻ってから神となった自分の力について考え出す。いや整理をし始める。


 俺は神となった。といっても半神半人であるが。でも神の権能という神スキルを手に入れた。そんでもって読書神様からこの神の権能の使い方について書かれた本を頂き全部読んだ。まあ。神の権能以外に色々と書いてあったが。まあそこまで説明すると長くなるから今は割愛しよう。

 ほんで半紙を戻して神の権能についてなのだが。まあ、結論から言うとこの神の権能という力は恐ろしく強く万能であった。

 まず最初にこの神の権能で出来ないことはないといっても過言ではない。

 死者蘇生も時戻しも世界創造すらも。ほぼ全ての事象を起こすことが出来る。ただし神力があればという話ではあるが、神力とは信者の数だけ増えるものであり、神の力の源である。

 神が何かを成すには基本的にこの神力という物を消費する必要があり。神力を使い過ぎると格が落ちたりするらしい。といっても神力を消費なんて恐ろしい言い方もとい書き方されてたが。正確に言えば神力は今持ってる神力の半分くらいであれば使っても1日たてば復活する。

 基本的に神力というのはMPと同じ様な感じだ。

 そんでもってMPの最大値が信者の数って感じだ。


 もしも信者が減って最悪ゼロになったら神力がゼロということで神としての力を失い、何かしらの生物に格を落とされるらしいけど、まあ俺には関係ないか。


 そんな超大切な神力もとい信者を集めるのはかなり難しい。

 まず神というのは世界に対して干渉が出来ないらしい、もちろん使徒や加護といった例外もあるが。その場合はそれなりに神力を消費して行うものな上に神様本人としても結構負荷がかかるらしい。

 だから神様達は様々な世界でどうにかして自分の信者を作ろうといつも必死らしい。そんでも干渉出来ないから自分の名前を広げれなくて信者は増やせない。それで最終的に何だかんだで一番効率が良く効果的な使徒作りというのをするらしい。

 その中でも特に強大な力を持った上で善良な魂を持つ者は神様達にとって最高の存在であり。使徒となる際に強ければ強い程、神に近い存在であるために使徒になる為の魂を神寄りの物にする加工処理が容易にもとい神力の消費が低く行えるらしい。


 だから俺はあんなにたくさんの最上位神様に上位神様からラブコールを受けたのか。


 で、まあ、結局は下位神である読書神様を選んだ上で使徒になれなかったのだが、まあ一応何故なれなかったのかの理由も理解できた。

 ようは、俺の魂が神寄りどころか思いっ切り神になってしまったからだ。使徒の作り方は神力を消費しつつ自分の魂の一部を切り離して使徒としたい相手にくっつけることによって出来るものらしい。ただ、これはあくまで神が人間に行うから出来る物であり。神が神に行う事は出来ないらしい。だから俺は出来なかったと。

 そんでもって、何で俺が神になれたのかもこの本を読んで理解できた。

 俺が神界に生身でいったからだ。


 どうやら読書神様とお話をしたあの空間は神界といわれていて、神気が充満してるらしい、そんでもってこの神気ってのが神の力というかオーラが漏れ出た物で神以外の生物が取り込むとその大きな力に耐え切れずに爆発して死ぬレベルの危ないものらしい。

 だから神が人間を神界に連れて来る時は基本的にコーティング処理を行い神気から身を守れるようにしているらしい。

 そんで俺はそのコーティング処理を忘れ去られてたと。でまあ、普通なら死んでるけど俺は神を殺した男でありアホみたいなステータスを保有していた。

 そのおかげで何とか耐えることが出来て、耐えている間に俺の魂と神気が勝手に融合という適合して進化、俺は半神半人になったと。


 うん。なるほどね。我ながらこんな神のなり方する奴俺以外にいないだろうなと思うわ。

 まあ、それは置いといてっと。というか話が脱線したな。

 元の話に戻そう。


 でまあ、神の権能で出来ることは主に3つあった。


 一つ目が【与える力】

 これは神力を消費して自分の信者に言葉を与えたり、力を与えたり出来る力だ。この力ってのは種類は色々とあり、単純にスキルからステータス上昇。心強くするとか。病を治したりも出来る。

 ただまあ一般的にメジャーというかよく使われるのは加護を与える力らしい。

 これは滅茶苦茶にコスパが良い上に信者たちに自分が信者なんだなっていうのを自覚させることにより信者を止めないようにする力もあり、またその司る能力や神としての格にもよるがそこそこ能力値の上昇も見込める。

 更に言えば加護は神力を強めることでより強くすることが出来るし、逆に加護を弱めたり剥奪することも出来る。

 非常に使い勝手がいい力だ。

 この力は後々試していこう思う。


 2つ目が【作る力】だ。

 これはその名の通り様々な物を作ったりする力だ。

 ただこの作れるという範囲は膨大というか無限に等しい程存在しており、簡単にお金を作る所から魔物を作ったり魔剣を作ったり死者を蘇らせれるポーションを作ったりスキルを作ったりと。

 この世界どころか神界や異界に存在する物。何でも自由自在に作ることが出来る。まあ、あくまで神力があればという話ではあるが。


 そして最後の3つ目が【自由に世界を渡れる力】だ。

 この力は一度訪れたことのある世界に自由に行き来することの出来る力だ。

 この力を使えば俺はまた、あの神界に行くことが出来るし。異世界に行きさえすればその異世界とも自由に行き来が出来る。

 更に言えばこの力は同行者を設定することも出来て、俺が許可を出せばその人物と一緒に異世界に渡ることも出来るらしい。

 といっても今の所は神界とこの世界しか行き来出来ないし。普通の人は神界にいったら死ぬから使う機会はなさそうだけど。


 以上3つが神の権能で出来ることだ。

 詳しく説明しようとしたら、まあもっと時間かかるし内容もかなり厚かったが大雑把にまとめるとこんな感じだ。


 そんなわけで自分の力の確認というか認識が出来たので、早速試してみることにする。

 最後の力は使っても特に意味はなさそうだし、何となく厄介ごとに巻き込まれる予感がするので試さないが。一つ目と二つ目はこの場で出来そうなのでやってみる。


 というわけで一つ目の与える力からやって行きましょう。

 対象は取り敢えず何だかんだで仲のいいギルドマスターことカレンを選択しますか。

 じゃあ信者選びの画面全宅と。お、この対象画面凄いな。俺の信者の一覧がバーーーーーーって出てきた。ぶっちゃけ信者の数が100万を優に超えてるんで、まともに見ようとかしたら死ぬほど大変そうだが、頭の中で種族別に分けれたり、顔とか名前を思い浮かべばその考えた通りの信者が出て来るし、力を与える際も一括で選択出来たり出来る。信者の能力値が高い順に並べたり分けたりも出来た。

 これは相当に使いやすい。

 このシステムを作ったのがどんな神様か、というか神様が作ったのかすら分からないが本当にありがたいわ。

 まあ、そんなわけでカレンを選択。

 選択すると。どんな風に力を与えるかが出て来る。

 というわけで取り敢えず神力を10万消費して加護【強】を与えるというのを選択する。


 選択し終えると何となく体から力が少し抜ける感覚と共にカレンにパスのような物が繋がった感覚がする。やろうと思えばカレンの視点から様子を様子を見れそうだし、カレンのステータスを勝手に閲覧できそうなそんな感覚がする。

 いや、まて、確か本に与える加護の強さによって対象者の視界共有や精神支配が出来るって書いてあったな。いや、まあやらないけどね。一緒精神支配してカレンの体で好き勝手したら楽しそうとか思いはしたが、流石にしないよ。それする位だったら本読んでるよ。

 ハア。俺は一体何に言い訳してるんだろう。まあ、いいや。


【ちょっと。ユウヤ何かした?】

 いきなりカレンから念話がかかってきた。もしかし俺が加護を与えたことに気が付いたのか。早いな。


【うん。したよ。カレンに加護を与えて見たの】

【いや。加護って?え?何ユウヤって神だったの?】

【あ、うん、ついさっき色々あって神になった。まあ。その話は今度お酒でも飲みながらするわ。そんでカレン体の調子はどう。お試しでカレンに加護を与えてみたけど】

【調子はどうって?それはもう恐ろしく良いわよ。良すぎてびっくりするくらいよ。取り敢えずユウヤ。あんたは自分の与えた加護がどれだけの効果を出すか知ってる?確認した?】

【そういえば。してないな】

【でしょうね。じゃあ。教えてあげるわ。今回ユウヤが私にくれた【ユウヤの加護【強】】の力は全ステータス+1000にスキル【速読】付与・エクストラスキル【博覧強記】付与・即死回避・被ダメ減少・与ダメ上昇・魔族友愛・獣人友愛・エルフ友愛・精霊友愛よ】

【それは強いな。というか普通にヤバいな。全ステータス+1000の時点で世界最高峰のステータスが丸々一人分以上追加されてるようなものなのに、そっから各種スキルに。4つの種族に対しての友愛か。うん。普通に物語の勇者が神から与えられたスキルと左程変わらないレベルで強いぞ】

【そうなのよ。もう。本当にビックリしたわ。でもまあ、私にこんな強い加護をくれてありがとう】

【いや。いいよ。カレンにはいつもお世話になってるからな。あ、もしも俺の信者で加護を与えて欲しい人がいたら言ってね与えるから、ん、というか待てよ。カレンお前俺の信者じゃん?え?何お前俺の事慕ってくれてるの?そこれそ信者に認定されるほどに】

【それはもちろん慕ってるわよ。私のピンチを幾度となく救ってくれて。私の為に竜王とすら戦ってくれて、そして私にいつも変わらずに優しく接してくれて。慕わないわけがないでしょう】

【お。おう。そうか。まあ確かに言われてみればそうだな。俺何だかんだでカレンの為に滅茶苦茶凄い偉業成し遂げてるな。まあ。俺としては報酬にカレンの書いている本・【秘め恋語り】の続きを一番に読めればそれでいいからさ】

【フフフ。分かってるわよ。全くもう本当にユウヤは本が好きなんだから】

【それはそうだよ。本は俺に取っての人生のような物だからな】

【その言葉、初めて会った時と変わってないね】

【そりゃそうさ、人間そう簡単に変わるもんじゃないからな】

【そうかしら?私はユウヤに出会って結構変わったけどね。もちろん良い方向に。あ、ゴメン仕事が入ったわ。じゃあもう念話切るね。神になった経緯今度聞かせてよね】

【ああ。もちろんだとも】

【楽しみにしてるわ】

 カレンのその言葉と共に念話は切れた。


「何か思った以上に長話したな。いや。でも何だろう?カレンは俺に恋をしてるのか?今まで何となくそういうのは意識してこないようにしてきたが。落ち着いて考えたらカレンの書いてる【秘め恋語り】の中に俺とカレンに似た設定と容姿のキャラクターが出てカレンが片思い中だったからな」


 ・・・・・・・・・・・・・・・


「いや。普通に惚れられてね?俺?でもなあ。俺としてはカレンと付き合って結婚するって未来が描けないんだよな。もちろんカレンは可愛いさ。長く綺麗な赤髪でボンキュッボンでスタイル良くて、性格も一緒にいて楽しいと思える。でも。あくまで友人なんだよな。それに。もし付き合うとかなったら今書いてる【秘め恋語り】に確実に影響が出るだろうからな。それは一読者としては避けたい。うん。よし。考えるの止めよう。考えたって答えは出ない。神の権能を試していこう。清々しい程の現実逃避だ」


「そんなわけで試していくのは【作る力】です。作って行くものは無難に俺の全力にも耐えられる魔法触媒もとい神器を作って行こうと思います。因みに形態は邪魔にならないように指輪をイメージしてます。というわけで必要なのは神力50万。終わり。まあ、真面目に説明すると。どうやら神力を10万以上使えば神の力にも耐えられる俗に言う神器が作れるらしい。それをせっかくなので通常の5倍である50万使い今の上位神並の力を持つ俺の力に余裕で耐えれる神器を作っていこうってわけだ。ほんでまあ神力を込めてったら身体から脱力感が襲うとともに神器が完成しました。超簡単に出来ました。形は俺のどの指にも収まりそうな指輪。邪魔にならなくて素晴らしい。早速鑑定していきましょう」


【神器・魔法触媒用指輪】

 効果

 必要MP半減・魔法威力2倍・サイズ自動調整・不壊・呪い無効化・毒無効化・即死無効化・魔法ダメージ激減・物理ダメージ激減・精神支配無効化・魔法威力調整・魔法範囲調整・詠唱破棄・MP回復速度大幅上昇・魔法威力大幅上昇・魔法範囲大幅上昇・MP2倍・魔力2倍・装着時違和感ゼロ・フィット感抜群・自動障壁・魔法吸収・MPストック

 ・神ユウヤが通常の5倍もの神力を注ぎ込み始めて創り出した神器。

 ・明確にどのような効果を持たせるか決めずに作ったため。自動的に良さそうなのが割り振られて作られた物。といっても効果は神器だけあって恐ろしく強く。下手な神器よりも優れている。

 ・多分かの有名な聖剣・エクスカリバーに並べるレベルで強い。


 ・・・・・・・・・・


「我ながら恐ろしい物を作ってしまった。かの有名な聖剣・エクスカリバーに並べるレベルって。いや強すぎんか?でも、能力みたら並べそうだなって思えるくらいに化け物なんだよな。何だこれ。簡単に説明するとこの指輪は絶対に壊れなくてつけてるだけ魔力とMPがアホほど上がって、回復して、詠唱なしで魔法の威力も上がって、それでいて自由に威力範囲調整出来て魔法・物理ダメージ激減に即死やら呪いやら毒等の絡めて系統も無効化、魔法に至っては吸収できると。さらに自分で気が付かないような不意を突かれた攻撃をされても自動で障壁が展開されて守ってくれると。うん。何それ強すぎんか?というかこの指輪に並ぶ聖剣・エクスカリバーってどんな能力してるんだよ。見てみたいわ。まあ気が向いたら城の宝物庫に侵入してみるか。さてと、じゃあこの指輪をつけますか。取り敢えずずっとつけておくか。つけてても利益しかないからな。さて、じゃあ一通り俺の神の力の確認は終わったし。読書タイムと行きますか」

 そして俺は思う存分本を読みました。

 因みに本を読んでる間にカレンに惚れられてるんじゃねって疑惑はすっかりわすれてしまいました。我ながら良い記憶力してるわ。

因みに主人公は無詠唱魔法使えるけど作者が書きやすいという都合で短縮詠唱を使っていきます。許してください。たまに無詠唱魔法も使うけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ