世界最強の司書さんは読書神と対峙する
神一覧
最上位神
【太陽神・アポロ】【全知全能神・ゼウス】【創造神・ジェネス】【天神・ウラノス】【破壊神・デストリア】【海王神・ポセイドン】
上位神
【殺戮神・キリリル】【商業神・ヘルメス】【美神・ビィーナス】【月神・ルナ】【耐神・アトラス】【魔術神・マジルス】【善神・ゼン】【救済神・サリエラ】【暗殺神・アサルト】【知恵神・トート】
下位神
【読書神】
「おお。凄いな。17柱もの神様が俺に使徒にならないかと誘ってくれているのか。しかし最上位神に上位神が多いな、特にゼウス様にジェネス様にウラノス様とかこっちの世界を創造した神の3柱じゃないか。これは凄いな本当にこんな凄い神様方から使徒にならないかとお誘いを受けるとは光栄の極めだな。でも、この中だったら答えは一択だな」
俺はそう言って、下位神の欄にある【読書神】の所を選択した。
ピコン
【読書神】を選択でよろしいですか?
「わざわざ警告が来た。もちろんいいに決まっている。俺は読書が好きで今の俺があるのは読書のおかげで言っても過言じゃないからな」
ピコン
本当によろしいのですか?
「ああ。いいよ。読書神様がいい」
ピコン
本当に本当によろしいのですか?
「くどい。俺は読書が好きだ。読書に人生を捧げてきた。そんな俺に読書神様以外の選択肢なんてないだろ?」
ピコン
本当の本当の本当によろしいのですか?
「いいと言ってるうだろ。くどいな」
ピコン
後悔はしませんか?
「しない。俺は読書が好きだからな」
ピコン
読書神を選ぶよりも他の神を選んだら今よりももっと巨大な力を獲得出来ますよ?
「別に俺は力を求めてるわけじゃない。力よりも好きな本を読んでる方が幸せだ」
ピコン
分かりました。では貴方の選択を尊重致しましょう。
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そして俺は気を失った。
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目が覚めると目の前に立派なおっぱいがあった。
自分でも何を言ってるか分からないが事実そうなのだ。
「あ。ようやく目が覚めましたね。あのう今回は私を選んでくださりありがとうございます」
そうおっぱいに言われた。
いや。まあ正確に言えば今俺を跪枕してくれてるとんでもない立派なおっぱいを持った女性に言われた。取り敢えずめちゃくちゃに恥ずかしいのといまいち状況が呑み込めていない。
「あのう。すみません。恥ずかしいので降りてもいいですか?」
取り敢えず20歳になって跪枕という羞恥プレイから解放されるべくそう口に出してみる。
「あ。すみません。忘れてました」
そうして跪枕から解放されて起き上がるとそこには女神がいた。いや正確に言えば女神のように美しい女性がいた。
長い黒髪にスラっとして綺麗なスタイル身長は多分160センチ後半くらいで、丸ぶちの眼鏡をかけていて、大きな双丘を持っている、おしとやかそうな本が似合いそうな女性。
そして理解をする。
彼女は読書神様だという事実に。
だって。そうだろう。こんなに本が似合いそうで美しい女性がいきなり俺の目の前に現れたのだ。今の状況を考えてこれは読書神様以外ありえない。
ということは今から俺は彼女いや読書神様の使徒となるのか?
「あ。えっと自己紹介を忘れていました。私は下位神【読書神】です。このたびは私の使徒になってくれるということでよろしいでしょうか?」
思った以上に低姿勢で来られた。神様だからもっと堂々と偉そうにすればいいのにと思いわしたが、ふと俺が邪神を殺した存在だということを思い出す。さらに言えばその邪神がこの神の位で言えば上級神並みの力を持ってると本に書かれたことを思い出す。つまるところ、読書神様は俺に恐怖をしてるんだ。
だって俺は今この場でやろうと思えば読書神様を殺すことのできるほどの力を持っているのだから。
まあ、もちろんそんなことをするつもりは一切ない。だって俺は読書神様を心から尊敬し敬愛しているからな。
「はい。そうです。読書神様、どうか私を貴方の使徒にしてください」
俺はそう言って片膝をつき右手を胸にあて左手を読書神様に差し出した。これは俺の国の忠誠を誓うポーズだ。
「本当になってくるのですね。ありがとうございました」
読書神様はそう言って泣き出した。
「読書神様、どうしたのですか。何か失礼をしましたか」
「いや、大丈夫です。ただこんな下位神ごときの私にこんなに力を持った人が使徒となってくれることが嬉しくて嬉しくて」
「そうでしたか。そう自分を卑下しないでください。私は読書が好きです。読書に生き読書を愛した人間です。そんな私は読書の神である貴方様を心から感謝しています。だからせめてその恩返しをさせてください」
「ユウヤさん。ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。では今から使徒の契約を結びますね」
「はい。お願いします」
「では。行きます。【我・下位の神である読書神が望む。かの者を我が使徒としたまえ・神の権能発動・使徒化】」
読書神様がそう宣言する。
そして何も起きなかった。
敢えてもう一度言おう何も起きなかった。
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「え?あのう読書神様これで私は使徒となれたのですか?」
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沈黙が走る。
「ユウヤさん。すみませんが自分のステータスを見てください」
読書神様にそう言われたでの俺は自分のステータスを確認する。
ステータス
名前 ブック・ユウヤ 性別・男 年齢20歳 職業【読書家】レベル100 信者657万5436人
HP4747420
MP4747420
攻撃力4747420
物理防御力4747420
魔法防御力4747420
魔力4747420
器用4747420
神力6575436
神スキル
【神の権能】・・・神力に応じて神の力を行使することが出来る。
職業スキル
【超速読】・・・普通の人の十数倍の速さで本を読むことが出来るようになる。
【本記憶】・・・一度読んだ本の内容を忘れなくなる。本の位置等も忘れなくなる。
【本=力】・・・今まで読んだ本の冊数×1自分の全てのステータスが上昇する。
エクストラスキル
【博覧強記】・・・自身の蓄えた様々な知恵を自由自在に扱えるようになる。
称号
読書魔 司書 博学者 禁忌を知る者 魔王殺し 悪魔の殺戮者 竜の殺戮者 魔物の天敵 天災潰し 一騎万戦 国潰し Sランク冒険者 大富豪 現魔王 影の英雄 人間の救世主 不可視の不可侵略 世界最強 神の領域に踏み込みし者 龍王殺し 獣人の救世主 エルフの救世主 精霊王の友 最上級悪魔殺し
NEW【神殺し】【半神半人】【上位神並みの力を持つ者】
「おう。これは何というか。ヤバいな。何があったかは分からないが取り敢えず全ステータスが10倍まで跳ね上がってる上に上位神と同等の力って。それはまあ下位神である読書神の使徒になれないわな」
「ちょっと、待ってください。今上位神と同等の力って言いましたか、え?ユウヤさん、いえユウヤ様は一体どんなステータスをしてるのですか?」
「どんなステータスかって、まあ口で説明するより見たほうが早いな。ステータス閲覧共有」
俺は読書神様にステータスの閲覧共有を行う。
「え?本当に貴方人間ですか?」
読書神様の第一声がこれだった。
「いや。失礼な人間ですよ。まあ、今は半分神になりましたけど」
「あ。そうですよ人間ですよね。いや違う。待ってください、いろいろと本当にいろいろと突っ込みたいところはあるけど。まずこの信者の数どういうことですか?私の信者なんてせいぜい数千人しかいないのに何で650万以上の信者がいるの。どういうこと?」
「信者ですか?多分魔族の皆とエルフの皆と獣人の皆が俺の信者になってくれるんじゃないかな?」
「なるほど。確かに称号に現魔王とか獣人の救世主、エルフの救世主とかありますからね」
「そうだな。それで一つ疑問なんだが、どうして俺は神いや、半神になってるんだ?やっぱり邪神を殺したからか?」
「いや、それは無いと思います。神を殺したとしても人間が神になることはありませんから?」
「そうか、じゃあどうしてだろうか?」
「さあ?私にも分かりません。でも取り敢えず分かってることは私は貴方を使徒には出来ないということです」
「なるほどね、じゃあどうなるの俺は?」
「えっと。このまま帰って貰っていいですか?」
「え?帰るの?」
「はい。ぶっちゃけた話、今の私が貴方様に出来ることは何もないので」
「そ、そうか。何か申し訳ない」
「いえ、こちらこそ。せっかく使徒になってくれるということで来てくださったのにそのままお返しすることとなって申し訳ないです」
「いや。大丈夫ですよ。それであのうどうやって私は帰るんですかね?」
「あ。そうだね。じゃあこの本をあげる」
読書神様から一冊の本を手渡させる。
そこにはこうタイトルが書かれてあった。
【神の権能の使い方】
「ありがとうございます」
俺は読書神様に感謝を述べた後に早速本を読み始める。
5分後
「なるほど。神の権能のついて理解しました。それは読書神様私は元の場所へと帰ります。何かありましたら何なりと私にお申し付けください。私は読書神様に心より感謝していますから。では。転移」
そうして俺は国立図書館まで転移した。