世界最強の司書さんは一人特訓をする
俺は自分でいうのもあれだが世界最強の力を持っていると思う。
その証拠に俺のステータスを見て欲しい。
こんな感じだ。
ステータス
名前 ブック・ユウヤ 性別・男 年齢20歳 職業【読書家】レベル100
HP474742
MP474742
攻撃力474742
物理防御力474742
魔法防御力474742
魔力474742
器用474742
職業スキル
【超速読】・・・普通の人の十数倍の速さで本を読むことが出来るようになる。
【本記憶】・・・一度読んだ本の内容を忘れなくなる。本の位置等も忘れなくなる。
【本=力】・・・今まで読んだ本の冊数×1自分の全てのステータスが上昇する。
エクストラスキル
【博覧強記】・・・自身の蓄えた様々な知恵を自由自在に扱えるようになる。
称号
読書魔 司書 博学者 禁忌を知る者 魔王殺し 悪魔の殺戮者 竜の殺戮者 魔物の天敵 天災潰し 一騎万戦 国潰し Sランク冒険者 大富豪 現魔王 影の英雄 人間の救世主 不可視の不可侵略 世界最強 神の領域に踏み込みし者 龍王殺し 獣人の救世主 エルフの救世主 精霊王の友
NEW【最上級悪魔殺し】
まあ、自分で言うのもアレだがいかれ狂ったステータスをしていると思う。
まず、最初に自分でも意外だと思ってるのだが。実は俺スキル自体は4つしか持ってないのだ。そんでもって戦闘系統スキルと呼ばれる物は一つも持っていない。
俺が戦闘で使っているスキルは【博覧強記】の一つだけだ。いやまあ【本=力】もある意味使っているけど。
まあ、それは置いといて、この【博覧強記】というスキルが俺にとって最強に相性の良いスキルなわけだ。このスキルの効果は非常にシンプルかつ強力な、自身の蓄えた様々な知恵を自由自在に扱えるようになるという物だ。
これによって俺は読書によって手に入れた知識、その中でも魔法系統の知識や武術系統の知識を俺のこの馬鹿高いステータスを使って再現しているのだ。まあもちろん本当にスキルを持っている人と比べると諸々の能力は落ちてしまうが、それでも、俺のこのステータスだ。まあ強い。
それに俺の蓄えている知識は膨大だ。この世界にある全てとまでは言わないが禁書庫にある本や魔王城に保管されていた本に獣人にエルフに精霊族から借りた珍しい本や普通に国立図書館で読んんだ本等々、普通の人が一生かかっても読み切れない程の莫大で貴重な数の本を読み、その内容を全て覚えている。
特に魔法系統で言えば俺が最も魔法について詳しいのじゃないかと思う程知っている。魔術師というのは自分の研究結果は後世に残したいのか律義なのか、それとも自分が忘れないようにしたいのか。まあ理由はそれぞれであるが魔法の研究結果等を本という形で残してくれる。そのおかげで俺はその本達を読み放題というわけだ。
逆に武術の方はあまり得意ではない。基本的に武術書っていうのは各道場で大切に保管されていたり。一子相伝だったりすることが多いし。普通に武術書を使わずに身体で覚えさせるとかもあるから。あまり深い理解はしていないし知識も少ない。あるのはせいぜい有名な武術程度だ。といってもその武術の奥の奥本当に大切な奥義的な物は武術書として残ってないから知らないが。まあそこらへんはしょうがない。成り立ちとかは知っているのだけどね。
でまあ、そんなわけで世界最強の力を持ってる俺なのだが、まあ、称号に世界最強と書いてあるから自分で世界最強と名乗ってるけど。
まあ、そんな俺は定期的に特訓をしている。
理由は強くなるためと弱くならない為だ。【博覧強記】というスキルによって自由自在に蓄えた知識を扱えるとあるが。
少し違う。自由自在といっても俺がその能力を鍛えるためにある程度は身体を動かしたり魔法を使ったりしないと駄目だ。
ようはある程度使ったことのある魔法は初めて使う魔法と比べて発動速度も威力も早く出来る。そんでもって暫く使わなかった魔法は威力や発動速度が落ちる。
だから時間が出来た時は一人で特訓をするわけだ。
因みに特訓する場所は俺が2年前竜王と戦った時に出来た荒野だ。
ぶっちゃけあの戦いはかなり激しくというか激し過ぎて、魔物がより付けないレベルで魔力汚染がされて、草一本生えない更地となった。
その結果誰もここにこようとはしない。
だから、ここで特訓をするわけだ。
特訓内容は超シンプル。
一通り使える攻撃魔法をぶっ放する。
それが終わったら補助系魔法を身体にかけまくってから毒や呪いを自分に掛けまくって治癒魔法や聖魔法で治す。
それが終わったら武術の演武と呼ばれる一人でできる型を行う。
以上。終わり。
「というわけでやっていきますか」
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1時間後
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「さて、終わり終わり。じゃあ。最後に一発、超級魔法・大陸崩壊光線っていう少し頭の悪い魔法を空に向けて放って終わりにするか。やっぱり特訓の最後は大魔法を放って終わらせないとね。つか。何気にこの魔法を使うの初めてだな。確かとある異世界人が理論だけ作ったけど要求される魔力とMPの多さに誰が使えるんだよ馬鹿かって言って終わった魔法だったな。じゃあそれを俺が使ってあげると。いやはや俺って超優しいわ。というわけで
【詠唱・我が手に集まれ魔力よ・我が手に集え万物を破壊する力よ・我が手に集え虚無の力よ・我が手に集え神に届きうる力よ・我が手に集え全てを崩壊させる最強の力を・我が手に集え光の力よ・我が手に集え崩壊の力よ・我が手に集いし力よ・束となりて・我が望む方向へと偉大なる光線を放ちたまう・超級魔法・大陸破壊光線】」
音は無かったがしかし俺の手から1メートルほどの光線が空に向かって放たれる。それはずっと空へと伸びていき伸びていき伸びていった。数百メートル以上伸びた所で俺の手から光線が消えて、そのまま俺の放った光線は何処か空の彼方へと消えていった。
「これで終わりか?思ったよりもあっけなかったな?」
ピコン
邪神・ゲイオストを殺しました。
ピコン
神から加護を受けていない人の身でありながら神を殺すという偉業を成し遂げました。
数多の神が貴方に使徒にならないかと言っています。
どの神の使徒になりますか?
「待て?え?今何があった?たんま?え?え?は?邪神ゲイオスっていったらこの世界を滅ぼそうとして最上位神様から加護を受けた勇者に英雄の手によってこの世界の外へと追い出されて封印された存在じゃなかったけ?それが何で死んだ?というか待て。それを俺が殺した?あの頭の悪い大陸破壊光線で?え?ヤバいマジで理解が追い付かない。まあいいや。取り敢えず一旦落ち着こう。うん落ち着いていこう」
そして俺は深呼吸をする。
スーハースーハースーハ―
「よし。落ち着いた。さて情報を整理しよう。俺が偶々打った大陸破壊光線が偶々遥か上空?に封印されていた邪神・ゲイオストに当たり殺してしまった。その結果、神様から使徒にならないかと誘いが来た。うんよし理解した。そうと決まれば使徒にならないかと誘ってくれた神の一覧を見ますか」