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五流派の魔法少女  作者: うたこ
第一章
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5 戦闘!ドロモス

声に反応したドロモスはじろりとこちらを見て、黒い波動を放つ。ふわりと体が浮いたと思うと、ツミキちゃんは私を抱きかかえる形で波動を飛んで避けていた。


「ドロモスはあんなのをたっっくさん飛ばしてくるから、避けながらコーゲキをぶつけるの!

見ててね、かなでっち!

わたしのカッコいいとこ見せたげる☆☆☆」


ツミキちゃんは私を抱きかかえたまま上空でステッキを呼び出し、勢いよく振った。


「ーmeteorー」


大きな声で叫んだ単語は魔法になる。

ドロモスを囲うように大量の隕石が降り注いだ。隕石が直撃して火をまとったドロモスは断末魔を発しながらがむしゃらに暴れる。


「ど〜〜だ!

ツミキちゃんの力思い知ったか☆☆☆」


軽やかな足取りで地面に着地し「えっへん」と仁王立ちするツミキちゃんは本当にかっこいい。素人目で見ても実力者だと感じた。


「すごい…」


命中せず地面に触れた隕石はキラキラと星を散らして消滅した。


「まだ戦いはおわりじゃないんだよ☆

かなでっち、あのウニみたいなトゲトゲを見てみて☆☆」


暴れるドロモスの中から小さく黒いトゲトゲした塊が浮き上がってきた。

アレは事前にもらった資料に載っていた…!


「アレって、たしか『スキアー』!!」


「ぴんぽーーん!!!!大正解☆☆☆

かなでっち、初仕事だよ!ポットと鍵はもらったよね!」


私は「はい!」と返事をして、佐野さんがくれた魔法少女の必須アイテムを呼び出した。

ポットとは『ポースコレクト』のことだろう。鍵は『ポースクレイス』を指すと佐野さんが話していたのを思い出す。


「そのポットを構えて、こう叫んで!」




「「回収!ポースコレクト!!!」」




スキアーは勢いよくポットに吸収されていき、収納されたのを確認したところでドロモスは消滅した。

ポットが白く輝いたあと、中身を見たら黒いスキアーはキラキラの宝石に変わっていた。


「初仕事かんりょ〜〜!おつかれさまだ☆☆

そのキラキラが『ポース』なの!最後に鍵をかけてあげてね☆」


ツミキちゃんに促されるまま、ポットの鍵穴の絵が描かれた部分に鍵を当てると「カチャリ」と閉まる音がした。




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