部屋割り
「さて、部屋割りは? この感じだと、俺が寝室一部屋使って残り三人でもう一部屋かな? それか、俺がソファーでクリスが一部屋、あとフィナとアイナがもう一部屋。こんな感じでどう?」
「みんなで一緒がいいのよぉ」
クリスが言ってくるが、
「お前、あのベッドに四人は狭いぞ」
すると、
「わたしとマサヨシが一緒、クリスとフィナが一緒。これがベスト」
アイナが言う。
「まあ、俺のロリコンじゃない証明もできるから、アイナ案でいっか」
アイナも頷いている。
「私もマサヨシ様と一緒がいいでしゅぅ」
「私は抱っこして運んでもらうんだから」
酔った二人が駄々をこねる。半分寝てるんじゃないだろうか。などと様子を見てたら、本当に二人とも寝てしまった。クリスに至っては、鼾までかきだした。
「さて、面倒な二人はベッドに放り込むかな。ちょっと待ってろ? ベッドの準備してくるから」
アイナがコクリと頷く。
俺は、寝室に入る。魔光燈という、ランプに魔力を流すとぼんやりとした明かりになった。寝室のベッドを二つに分けリビングに戻る。クリスの皮鎧を脱がすと、要望通りお姫様抱っこで寝室に連れて行きベッドに寝かせた。
続いてフィナ。そのまま抱っこしてベッドに寝かす。
それぞれの服は、収納カバンから出しベッドの横に置いた。
「はい、片づけ完了」
アイナを見て、ふと思う。
「そういや、お前、着替えの服とか無いよな?」
コクリ
「二人が寝ているうちに、買いに行くか?」
コクリ
「じゃ、出かけるか」
アイナが俺の手を取る。そして、一階へ降りた。
カウンターに着くと、
「すみませーん」
「はいはい、どうしました?」
ルーザさんが現れる。
「今から、外に出ます。鍵を渡しておきますね。あと、二人は寝ていますが、起きてどこに行ったか聞かれたら、『アイナの服を買いに行った』と伝えてもらえませんか?」
「承知しました」
ルーザさんは快く引き受けてくれた。
俺とアイナは、ルーザさんに見送られ買い物に出かけた。