表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私はただ錬金術を極めたいだけです  作者: 雪華
第一章
3/10

003.一歩踏み出しましょう 前編

 綾瀬泉、改めましてイズミ・ユーリシュトル。

 異世界で生きるためにまず街に入りたいです。


 無事魔法が使えることを確認し終え、もう一度ステータスを確認する。


「さっき体から何か抜けてく感覚があったけど、あれが魔力を使ったってことなのかな?MPどれくらい減ってるんだろう……、って、あれ?」


 イズミ・ユーリシュトル Lv.1

HP:30/30

MP:148/150


職業:錬金術師 Lv.1

   薬師 Lv.1

   魔法使い Lv.1

   治癒師 Lv.1

   付与術師 Lv.1


ユニークスキル

『生産職の才能』

『世界図書館』

『魔の真理』

『アイテムボックス』

『マッピング』


魔術スキル

『魔力操作』 Lv.1

『魔力感知』 Lv.1

『魔術:水』 LV.1


生産スキル

『調薬』 Lv.1

『調合』 Lv.1

『錬金』 Lv.1

『料理』 Lv.1


一般スキル

『鑑定』 Lv.1

『採取』 Lv.1

『採掘』 Lv.1

『解体』 Lv.1

『解剖』 Lv.1

『探索』 Lv.1

『索敵』 Lv.1


 MPが減っていることは想定済みだったけど、名前が変わってるしスキルに新しいものが増えてた。


「これって、私が名前を変えるって決めたからなのかな? で、魔術スキルが増えてるのはさっき魔術を試したから……。だったら、ここにいるうちに取れる魔術スキル取っておいた方がいいのかな?」


 ゲームだと主人公達は自分で採取に行ってたし、ここにも魔物がいるらしいんだから戦える手段は多い方がいい。

 まして今の私はLv.1の少女だ。元いた世界でも格闘技なんて学校の授業の一環でしか触れたことがない素人なんだから、使える手段はできる限り確保して把握しておきたい。


「ってことで試したのはいいんだけど……。明らかに職業:魔法使いと『魔の真理』のせいだよね……。すごい色んな属性の魔術使えるや……。後治癒師と付与術師もかなり有能じゃない? 私一人だけでも採取に困らないんじゃないかな、これ」


 そう、とりあえず初級の魔術を試していたらあっさり全部使えたのだ。扱いの難しいといわれている複合属性の魔術まで!

 ついでといわんばかりに職業欄にあった治癒師と付与術師の魔術も初級の魔術を試してみたけど、実はこれらの職業も習得は難しいものらしかった。ありがたいけど神様達過保護すぎやしませんかね?


 それはともかく、この練習のおかげで私の戦闘スキルが一気についたうえに、ちょっとだけど一般スキルも上がった。


イズミ・ユーリシュトル Lv.1

HP:30/30

MP:98/150


職業:錬金術師 Lv.1

   薬師 Lv.1

   魔法使い Lv.1

   治癒師 Lv.1

   付与術師 Lv.1


ユニークスキル

『生産職の才能』

『世界図書館』

『魔の真理』

『アイテムボックス』

『マッピング』


魔術スキル

『魔力操作』 Lv.2

『魔力感知』 Lv.2

『魔術:火』 LV.1

『魔術:水』 LV.1

『魔術:土』 LV.1

『魔術:風』 LV.1

『魔術:光』 LV.1

『魔術:闇』 LV.1

『魔術:雷』 LV.1

『魔術:氷』 LV.1

『魔術:木』 LV.1

『魔術:時』 LV.1

『魔術:空間』 LV.1

『回復魔術』 Lv.1

『付与魔術:火』 LV.1

『付与魔術:水』 LV.1

『付与魔術:土』 LV.1

『付与魔術:風』 LV.1

『付与魔術:光』 LV.1

『付与魔術:闇』 LV.1

『付与魔術:雷』 LV.1

『付与魔術:氷』 LV.1

『付与魔術:木』 LV.1


生産スキル

『調薬』 Lv.1

『調合』 Lv.1

『錬金』 Lv.1

『料理』 Lv.1


一般スキル

『鑑定』 Lv.1

『採取』 Lv.1

『採掘』 Lv.1

『解体』 Lv.1

『解剖』 Lv.1

『探索』 Lv.1

『索敵』 Lv.1



 どうやら複合属性の方がMPの消費が多いようだ。

 『魔力操作』と『魔力感知』はMPの消費を増やさないようにしつつ、よりイメージ通りの魔術を打てるか工夫してたら上がった。

 この二つのスキルは絶対錬金術でも使いそうだから、他にも上げる方法がないか後で試すつもりだ。


「それにしても……ちょっとやりすぎたかな?」


 MPの消費が思ったよりも多くなってしまった。


 しかし、辺り一面の緑は減っていなかったりする。最初に<水球>をあてた場所も新たに生えた草に覆われているのだ。

 これは『魔術:木』で新しい草を生やしたのだ。こんな平和そうな平原で、明らかに抉られたり燃やされた跡があったら明らかに怪しいと思う。いや、私みたいに魔術の練習をする人がいるかもしれないけど、可能性だけだから用心はしておきたい。


「それにしても、ここからどっちに向かえば街に着くのかな? 手紙にはここがシューラ平原ってとこで、この国がユーグシー王国ってしかなかったし……。あっ、そうだ『マッピング』!」


 『マッピング』は行ったことがある場所を把握するためのスキルだから使えば何かわかると思い使用してみる。

 『ステータス』を使った時のように目の前に半透明な画面が浮かんだ。ステータス同様結構大きい画面だから小さくならないかなって思ったらちょうどいい感じのサイズにまで縮む。え、なにこれすごい。もしかしてステータスもこんな感じに小さくなるのかなって思って『ステータス』も表示させると『マッピング』同様小さく縮んだ。


 小さくなったステータスは名前とHPとMP、それと職業だけが表示されるんだけど、職業はどうやら最初に出てるものしか表示されないらしく、私のステータスの職業欄には【錬金術師Lv.1】としか表示されない。まだ何も学んでない状態でこれはどうかと思い、他の職業を比較してまだ平凡だと思われる薬師にならないかな~って思ってたらすぐにステータスが変動し、職業欄には【薬師Lv.1】と表示された。本当にご都合主義なほどにありがたい気遣いである。


 とりあえず『ステータス』はしまい、『マッピング』で出した地図をもう一度大きく表示する。

 地図の中心に緑色の丸が存在しており、おそらくこれが私を指しているのだろう。だいぶ私の周囲に限定された地図みたいで、近くにあった木なんかもわかるように表示されている。また、地図の右上に私の世界の地図にもあった方角を示す方位磁石があって、私が体の向きを変えると地図ごと向きが変わるけど、方位磁石の赤い針は一定方向のみを指し続けている。なにこれ凄い。

 どのぐらいの縮図かは分からないけどこの地図で方角は分かるから、周囲に街がないか地図の縮小を調節してみる。

 地図に移る範囲を広くしたところ、今私がいるところから西の方角に大きな街――というよりも都市、かな――があるようだ。西を向いてみるけど、ちょうど緩やかな丘があって見えなかった。

 なので丘に向かって歩いてみる。上の方から見たらよりわかりやすいかもしれないし。


「あ、あと『索敵』使った方がいいかも」


 人がいるかもしれないし、そうでなくても魔物がいる世界だ。警戒できるなら警戒しておきたい。これは自衛のためであって決してビビりなんかじゃないよ。


 『索敵』を使っても特に魔物も人間もいなかったのでとてとてと幼くなった体を駆け足で動かして進む。

 歩き出した時に持っていた神様からの手紙が空気に溶けるように消えてしまったのは残念だったけど、あの手紙をこの世界の人に見られたらどう説明したらいいのかわからないからあれでよかったのかもしれない。まぁもっとも、あの手紙は日本語で書かれてたからこの世界に人は読めないんだろうけど。


 そうして丘を駆け上ってこの平原にめずらしくある大きな樹木の隣に立ち一望すると、とても巨大な石壁で囲まれた街が見えた。

 この世界の人口規模がどれくらいかわからないけど、世界中でも大きな街に分類されるんじゃないかと思うほど圧倒された。


「とりあえず、あの街で寝場所を見つけて、お金を稼ごう」


 いきなり錬金術師に師事できるかわかんないし、お金稼ぎながら錬金術師を探して、いなくても薬師に師事できるようにならなければ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ