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没落のトライアンフ ―部品扱いの僕が機械の彼と繋がる話―  作者: 狛犬えるす
第五章:ニュー・ワルシャワ撤退戦

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EP66.5 《抵抗宣言》

ニューワルシャワの陥落より、二週間後。

私はニルドリッヒ共和国軍、第九首都防衛師団『グルィフ』師団長、フランシス・シュヴァルツ少将です。 


このたび、長年にわたって共和国を率いてきた指導者たちが臨時政府を樹立し、連合への編入交渉ならびに、帝国との停戦協定に入っていたことを私は告げなければならなりません。


彼らは国防を担うべき責任ある立場にありながら、軍を見捨て連合に亡命し、今もなお亡国の民となったあなた方の上に立とうとしています。


私は、そしてニルドリッヒ共和国軍は、この臨時政府の逃げ腰で妥協的な姿勢に対し反対する意思を固めました。


確かに我々は、敵の高度に無人化された陸軍と空軍の前に屈しました。


兵力差で圧倒され、その素早い高速浸透戦術の前に、我々は退却を余儀なくされたのであります。


帝国軍の戦車、航空機、シミュラクラ、そして戦術の前に我々の指導者たちは驚き、今日彼らのいる状況をもたらしたのです。


しかし、これで終わりでしょうか?


希望は永遠に失われたのでしょうか?


これは、決定的敗北なのでしょうか?


答えは明確です。断じて違う! と。


共和国市民の皆さん、私を信じてほしい。


真実のもとに断言いたします、共和国は失われていないと。


我々を打ち負かしたのと同じ方法で、いつの日か我々は勝利を手にすることができるのだと。


我々は孤独ではありません。孤独ではないのです。


世界には、いつの日か帝国を打ち破る方法がいくつも残されています。


今日強力な軍に敗れたのなら、この次はより強力な、我々の軍で勝利し、すべてを回復するのです。


共和国軍は臨時政府との共同体制を解除し、ここ連合加盟国サンベルナールの首都ルテティアにおいて、独立した主権国家たる共和国の再建を目指し、新政府の樹立を宣言いたします。


我々は、―――『自由ニルドリッヒ軍』です。

 


ここルテティアを目指す途上にいる士官諸君、兵士諸君を歓迎します。


武器の持つ持たざるに関わらず、私は連合の領土内や、そこを目指す途上にいる技術者諸君、専門職の諸君、私を頼りにくる軍需産業のすべてを歓迎しましょう。


何が起ころうとも、共和国の理念と抵抗の炎は消えてはならないし、戦いが終わるその時まで消えることもないでしょう。


明日も今日のように、私はルテティアから皆さんに語り続けるつもりです。


我々は、『自由ニルドリッヒ軍』です。


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