不満3
「なぁ、カイ 残機ってあるだろ? 」
「うん、あるね」
カイはこちらを向いて頷く
「あれって、俺が復活してもう1回戦うって感じに見えるだろ?」
カイは頷きながら確かにと言った。
「でも、あれ実は俺のクローンが何人もいるんだ」
カイはびっくりしたように目を見開き
「嘘でしょ!?」
「本当なんだ、実は俺の後ろにも」
俺がそう言うと俺にそっくりなクローンがぞろぞろと部屋に押し寄せてきた。ざっと50人くらいだろうか
「いやいや、いくら何でも多すぎでしょ」
「仕方ないだろ」
俺はぐっと拳を固めていう
何故、こんなに増えたのか それは、俺がダンジョンの途中で倒れた時
「やばー、やり直そー」
プレイヤーが途中でやり直そうとした。
しかし、俺達はそんな所で死ぬなんて思ってなく
「おっ、おいどうするんだよ まだ体力回復してねぇぞ」
「お前行けよ」
「お前が行け」
「「お前だお前だ」」
と俺同士が争いになり結局さっき倒れた俺が復活したという感じだ。
「だから、俺達は重ねるごとに増えて言ったって感じだ」
「でも、復活したら体力とか回復するんじゃないの?」
「そう思うだろ、けど体力は回復せずボロボロの状態のままだった 前にも言ったと思うがダンジョンを歩き回るだけで俺は疲れているだろ? キャラクターにも疲れはあるんだ」
カイが頬杖をつきながら、なるほどねーと言った。
「最近は無線を使って色んな場所に俺を置いているな」
「何か怖っ!」
俺達の愚痴はまだ終わらない