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変わり往くもの

名も知らぬ花々

凛々しく咲き誇る


新緑はやさしいグリーン

風薫る季節


毎日変わらぬ世界にいるのではなくて

毎日変わっていく世界にいるのに


立ち止まって咲き誇る桜花

舞い散って残された花弁の赤

風に吹かれて舞い上がる名残桜

そして緑の若葉


若葉の碧は深くなりゆき

見上げるものもいなくなる


そして足元を見れば

ヒメジョンが揺れている

タンポポがふわふわの綿毛になっている

スミレたちが囁き

野イチゴたちが白いかんばせで笑う


時は流れて

季節は夏へと向かう


人だけが変わらぬものを求め

自らに防腐処理をして

虫ピンを心に刺し貫く


変わることは自然なことなのに

自然を受け入れることは

自分を成長させていくことに似ている


変わろうとしなくても

変わっていける


防腐剤も虫ピンも必要ない

ゆるやかに変化する自分も

自然の中に抱かれているのだから


変わることを恐れることはなく

変わることこそ普遍なのだと

心に秘めておけばいい





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