「大人としてどうかと思うよ」
追記2015年3月2日 一部内容を修正しました
2016:1:21一部内容を修正しました。
「…お金足りない…」
タクシーに乗ると想定していなかった僕はその分のお金が足りなかった
「まさか1000Gしか持ってきてなかったなんてな…」
「兄ちゃん…あと500G足りないね…どうする?」
取りに行くにも行けやしない。ましてや払わないなんてできやしない。もう警察のお世話にはなりたくないもんだ。
どうしようか迷っていた矢先、
「あれ、どうしたんですかぁ?」
と、少年が話しかけてきたではありませんか。
「今ね、お兄さんお金が足りないの」
「えー!お兄さんばっかみたい!」
なんという屈辱であろうか。
まさかこんな少年にまで馬鹿にされるなんて思ってもいなかった。
「この兄ちゃんね、これからここの探偵事務所にめんせつにいくのに散々なんだよ」
「面接……!そっか。」
何か納得されてしまって、少年は哀れな目でこちらを見ている。
やめて!僕の精神的HPはもうゼロよ!
「…どうしよう」
「じゃあ、僕が払いますよ」
え
「いやいや!きみ、そんな1500Gなんてお金もってないでしょ!?」
「ありますよ」
え
「じゃあ、はい。1500Gね」
と、おもむろに財布からお金を取り出す少年を、僕はただ茫然と見つめているだけだった。
「…お兄さん何見てるんですか、不愉快です。」
グサッ
前回の投稿より日にちが開いてしまい、申し訳ございません。
二日に一回のペースで、投稿できたらいいな、と思っております。
でわまた