第一話
はじめまして、梅千代と申します。
これから、活動していこうと思うのでよろしくお願いします。
ある夏の日、私は死んだ。
突然だが、私の名前は九重 火鈴だ。
それは、いつも通りの下校途中に起こった。突然、道路に裂け目ができ、私は何の反応もできず、ただ身を固めることしかできず16年間の短い生涯を終えた。
何でこんなことがわかるかというと、私は今どこかわからないが、白い部屋の中にいる。
そして、その部屋の中にいた、自称神という男の人にこの一連の流れをすべて聞いたのだった。というわけで、現実逃避のついでに、現状整理をしてみたのだが、この自称神が言っていることは、自分の記憶と照らし合わせてみても、たぶん真実なのだろう。
「気持ちの整理はついたかい火鈴ちゃん」
「まだ、混乱してますけど一応の整理はつきました。」
「それは良かった、じゃあそろそろ本題に入るとしますかね。」
「それはいいんですけど、結局のところ私は何をすればいいんですか」
「まぁまぁ、そんなに焦るもんじゃないよ。じゃあ、手始めに君が落ちてしまったあの裂け目のことから説明するとしよう。」
そのあと、神の話を聞いてまとめてみるとこんな感じだ
世界には歪みがあって、その歪みは放っておくと、さらなる歪みを生む。
今回はその歪みが、私の落ちた次元の裂け目なるものを生み出したんだそうだ。
でも、これは本当はあってはいけないことなんだそうで、正直なところ早く証拠隠滅するためにこんなところまでやってきたんだそうだ。ここまで言うと賢い皆さんならお気づきだろう、つまりこれは
「あんたのせいじゃないですか~~~~~~」
「いや~本当にすまなかった、実はちょうど目を離していた最中でねHAHAHA」
「お詫びと言ってはなんだが、君、異世界に行ってみる気ない?」
「それは、俗に言う異世界転生ってやつですか?」
「そうそう、君たちが小説とかで知っている異世界転生そのものだよ。そして、今ならなんとチートもつけちゃうよ。」
異世界か、それは興味深いんだけど、問題はその世界に対応できるかだよね。
でも、面白そうだしやってみてもいいかな。
「分かりました、その提案受けさせてもらいます」
「はぁ~よかった受け入れてもらえなかったらどうしようとおもってたんだ。
じゃあさっそくだけどチートについて決めようか。」
そう言った瞬間に私の前にノートパソコンが出てきた。
「君の前に出てきたもので、チートについて決めれるよ。君には迷惑かけちゃったから転生ポイントを100ポイントあげといたから困ることはないとおもうよ。ああ、あとデザインについては君が操作しやすいようにしといたからね~。」
そう言って神はいったん姿を消した。
よし、なにはともあれ転生することに決めたんだ、前向きに検討することにしようか。
そうして、私はノートパソコンを開いた。
その瞬間画面上に小さな精霊のようなものが出てきた
「はじめまして、今回火鈴様の転生特典の案内を仰せつかったフィーと申します」
そう言って画面の中の妖精さんは腰を折った。
「こちらこそはじめまして、短い間だけど、よろしく頼むねフィーちゃん」
「はい分かりました、では早速特典決定に移りたいと思います。まずは、種族の決定をしてもらいたいと思います。その種族にしか習得できないスキルなどもございますので慎重にお選びください。それと、種族を決めたら変更できませんのであしからず」
「わかったよ、じゃあさっそく画面を出してくれるかなフィーちゃん」
そうして、おもむろにノーパソの画面が一度ブラックアウトし、次の瞬間には、こんな画面が現れていた。
種族
人間▾
獣人▾
妖精族▾
魔族▾
「ねぇねぇフィーちゃんここからどうしたらいいの」
「はい、それでは、種族欄の横にある▾があります、そこをクリックすると詳細が現れますので、そこからお選びください、人間だけは種類がありませんので才能だけの表示となります。」
「わかったよありがとね」
そして、私は言われた通りに人間の欄を押した。
人間▾
基本的な種族すべての能力がほぼ平均
人口が一番多く7割を占める
落ちこぼれ 1ポイント
平凡 3ポイント
優秀 5ポイント
天才 20ポイント
するとこんな画面が出てきた、だいたいイメージしていたものと一緒だけど
やっぱり異世界なんだったら人間っていうのも面白みがないなぁ
ここは、獣人の欄も見て見ようかな
獣人▾
猫族
熊族
狼族
・
・
・ 残ポイント140
さすがに、獣人は数が多いなと思いながら見ているとふと目にとまった種族があったそれは、
天狐族 50ポイント
召喚術を得意とする種族で数は少ない。
私は、なぜかは分からないがこの種族を見たときにこれだと感じてしまった。
なので、
「フィーちゃん決まったよ」
「はい、分かりました。では天狐族に決定しますよろしいですね」
「うんオッケーだよ」
「では、次にスキルを選んでもらいます。これも種族のときと同じく選ばれたら変更できませんのであしからず」
そして、次の瞬間前と同じようにブラックアウトし、画面が切り替わった。
スキル
武術▾
魔法▾
生産▾
種族特技▾
一通り見てみたのだけれど何がいいかよくわからなかったので、ここは素直にフィーちゃんに聞いてみることにした
「ねぇねぇ、フィーちゃんどれがいいか分からないのだけど助言とかもらえる」
「はい、火鈴様は、天狐族という少々特殊な種族を選ばれたので種族特徴に特化させるのが一番かと思います」
「なるほど、わかったよフィーちゃんありがとね」
そうして、私はさっそくフィーちゃんのアドバイスに従うべく種族特技をクリックした。
種族特技▾
召喚魔法(武器) 50ポイント
召喚魔法(使い魔) 20ポイント
契約 10ポイント 残ポイント90
種族特技はこの三つだった特化させるべきってフィーちゃん言ってたから
とりあえず全部とりますか。
後10ポイントをどうするか悩んだ結果ファンタジー物でおなじみの
鑑定 5ポイント
あらゆるものを鑑定する、読み取れる情報は熟練度次第
翻訳 3ポイント
あらゆる言語を翻訳する
2つのスキルをとり残りの2ポイントで何をとるか迷った結果
弓の異才 2ポイント
ほかの武術は使用できなくなるが、弓においては右に出る者がいないほどの才能を手にする。
このスキルにすることにした、私のイメージでは神器は弓だし、生前に弓道をやっていたのもありこれにすることにした。
ほかの武術が使用できなくなるというピーキーすぎる仕様ではあるけれど、私のなかでは器用貧乏より何かに特化しているほうがいいという考えもあるので後悔はしていない。
「フィーちゃん全部終わったよー」
「はい、では早速異世界にお送りいたします、よろしいですね。」
「うん、よろしくね。今までありがとうフィーちゃん」
「はい、こちらこそありがとうございました。それと、これは神様からの伝言でございます。」
『火鈴ちゃん、君の選択見させてもらったよ。その選択が君にとっていいように働くといいがその可能性は低いと言っていいだろう。なぜなら、君の才能は、間違いなく異才だ、同種からも恐れられるかもしれない。だけど君に幸あらんことをねがっているよ』
「だそうです」
「え、ちょっと待っ・・・」
最後まで言い終わらない内に私は転送された
異世界 トルークビルトへと