■読者の皆様へ(100話記念コメント)
物語には、節目というものがあります。
長く続いてきた時間の中で、登場人物たちが積み重ねてきた選択と想いが、一つの形として見えてくる瞬間。
今回の“100話”は、ただの通過点ではなく…
彼らにとっても、読者の皆様にとっても、一つの大きな区切りです。
“斉藤もも”として生きる姿。
“桜井桃華”としての日常。
そして、そのすべてを受け入れる水上颯太。
三人それぞれが、
ここまでの歩みをどう感じているのか――
その“今の想い”を、読者の皆様へ直接お届けします。
どうぞ、最後までご覧ください。
■斉藤もも からのコメント
皆さん、ここまで見届けてくださって本当にありがとうございます。
斉藤ももとしての私は、皆さんから見えている通り、きっと“作品の中の人”として存在していると思います。
華やかに見えることもあれば、強く見えることもあると思います。
でもそれは、ほんの一部にすぎません。
私は一人の人間であり、一人の母であり、そして一人の女性です。
胸元にある小さな特徴――ほくろひとつでさえ、「もも」の象徴として見られることもありますが、
それだけで出来ている存在ではありません。
私には、守りたいものがあります。
子どもたちの笑顔。静かな日常。
そして――そのすべてを理解してくれる人。
水上颯太。
彼は、ただの夫という言葉では足りません。
一番近くで見てくれて、
一番深く受け止めてくれて、
そして何より――“どの私も切り離さずに見てくれる人”です。
これからも私は、“斉藤もも”としての活動を続けていきます。
簡単な道ではありません。誤解されることもあると思います。
それでも私は、“私として生きる”ことを選びました。
どうかこれからも、この姿を見守っていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
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■桜井桃華 からのコメント
読者の皆様、100話までお付き合いくださり、本当にありがとうございます。
桜井桃華としての私は、普段はごく普通の生活をしています。
眼鏡をかけて、朝ごはんを作って、子どもたちの支度をして、
時々小さなことで笑ったり、少し疲れたりもする、そんな日常です。
外から見れば“特別な人”に見えるかもしれません。
でも中身は、そんなに特別なものではありません。
ただ、人との距離の取り方や、守り方が少しだけ違うだけです。
そして今回、私は大学を辞めるという選択をしました。
簡単な決断ではありませんでした。迷いもありました。
でも――“どれかを中途半端にするくらいなら、全部をちゃんと生きたい”と思いました。
これから私は、母として、そして一人の女性として、
そして“もも”としても生きていきます。
そして――その全ての中心にいるのが、水上颯太です。
彼は私にとって安心できる場所であり、帰る場所であり、
そして何より、“どんな自分でも否定せずに見てくれる人”です。
これからはより一層、いろんな顔を持ちながら生きていくことになります。
でも、どの自分も消えるわけではありません。
全部抱えたまま進んでいきます。
どうかこれからも見守っていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
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■水上颯太 からのコメント
ここまで読んでくれて、本当にありがとうございます。
正直に言うと、最初はここまで来るとは思っていませんでした。
“斉藤もも”としての彼女と出会い、
“桜井桃華”としての彼女を知って、
そして今、その両方を同じ人として受け入れている。
最初は理解しようとしていた段階だったと思います。
でも今はもう、“理解”というより“日常”です。
どっちかじゃなくて、どっちも大事で、
それを分けて考える必要もなくなってきました。
桃華は大学を辞める決断をしました。
ももはその覚悟を持って進もうとしています。
だったら俺は、その全部を支える側でいたいと思っています。
夫として、家族として、そして一番近くで見ている人間として。
子どもたちも含めて、この生活は楽ではありません。
むしろ大変なことの方が多いと思います。
それでも、“選んだ道”だからこそ意味があると思っています。
これから先、何が起きるかは分かりません。
ただ一つだけ確かなのは、この関係は簡単には終わらないということです。
ずっと側にいます。
最後にもう一度、ここまで読んでくれてありがとうございました。
――水上颯太
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■締め
この物語は“終わり”ではなく、
それぞれの選択が重なっていく“継続”として続いていく。
華やかさの裏にある日常。
分かたれた顔と、それでも続く一つの人生。
そしてその中心には、いつも静かに支え合う三人がいる。
100話という節目を迎えられたのは、
間違いなく、読者の皆様が
この物語に向き合い、支えてくださったからです。
“二つの顔を持つ一人の女性”と、
それをすべて受け入れる一人の男性。
単純ではない関係だからこそ、
葛藤し、迷い、それでも前に進む姿を描いてきました。
そして今、“境界をなくす”という選択がなされ、
物語は新たな段階へと進みます。
これからは、
“隠す関係”から、“向き合う関係”へ。
“二人の秘密”から、“周囲を巻き込む現実へ。
さらに大きく、そして深く―― 物語は広がっていきます。
どうかこれからも、
桜井桃華、斉藤もも、そして水上颯太の歩みを、
最後まで見届けていただければ嬉しいです。
引き続き、本作をよろしくお願いいたします。
ここまで、物語を追い続けてくださり、
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!
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