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■第7話 十夜の凄さ

親譲りの魔力持ちの叶恋ちゃん、魔法の成績は常に上位だけど、恋となると全然ダメな女の子。初恋だったこともあり、上手くいかない恋愛。それは魔法にも影響が、ではじめる。けど、頑張り屋さんな叶恋ちゃんは、魔法の勉強も恋も、今日も頑張ります。

魔物恐乱は確実なものとなった。学校もその影響で休校になり、町中に至っても、兵士や冒険者で、騒がしくなった。


先生に、生徒は外出を控えるようにと言われたけど、私は貴族だから、その対応に追われた。


大量の魔力回復薬を収納空間の中に入れて、飛空ボードに乗って、現地に向かった。


森だと勘違いしそうだけど、あれって、人面木(じんめんぼく)の大軍だよね。それに緑毒茸(りょくどくだけ)も、うじゃうじゃ……。


地上戦は、うーん……ないかな。


空中から大規模範囲魔法でサクッといっちゃお。


「精霊さんお願い、力を貸して……降り注げ火球、開け魔法の扉、火球流星(かきゅうりゅうせい)


ドドドドォーン……。


魔力回復してからの火球流星。


ドドドドォーン……。


持ってけ、魔力。


ドドドドォーン……。


「叶恋、なんか、楽しんでないかい」


「十夜の目、大丈夫。これ楽しんでいるように見えるって、バカなの。それよりも十夜も手伝ってよ」


「ごめんって、というか、叶恋もこの魔法使えばいいのに」


「いや、そんな、小さいな玉で、何ができるの」


「いいから、俺様に任せとけって」


「もし、ダメだったら、明日のケーキは、なしね」


「いいだろう。もし全滅させたら、ケーキ2個だからな」


飴玉のように小さい黒い玉が、雫のように地上に落ちていった。


落ちた玉を中心に、波紋のように広がる黒い輪。


それに触れた魔物は、跡形もなく消え去っていく。


あの感じだと、重力っぽいよね。


「十夜、あの魔法って、重力系」


「ああ、そうさ。あれはだな、重力の雫って魔法で、小さな重力の核が放つオーラに触れると、次元に飛ばさるようになっててな、飛ばされた先は、無の世界だから、実質あれだな、死と同じだ」


十夜は、私もあの魔法を使えると思っているけど、ムリだからね。


最初はしょぼいって思っていたけど、地上に落ちた瞬間に感じた魔力が、桁違いに強く、あの規模の魔法を放ったら、私の魔力空っぽになっちゃうし、魔力空っぽになったら、魔力ダウン症になって、数日間は魔法が使えなくて、寝たっきりになってしまう。


あの規模の魔法を放っても平気な十夜は、魔王なだけあって、さすがとしか言いようがない。


そういえば、最近の十夜って、一人称俺様で、人間味溢れていて、魔王っぽさがなくなっているから、人間に見える時があって、それに、胸が苦しく感じるようになっているし、これってなんなのかな……。

最後まで見ていただきありがとうございます。

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