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地図の余白

図屋は、いなくなった。

だが、世界は不思議と困らなかった。

地図は更新されなくなったが、道は消えなかった。


ただ一つ、変わったことがある。


地図の端。

どの地図にも、必ず小さな余白が残るようになった。


名前も、印もない空白。


けれど、人々はそこを見ると、なぜか安心する。


「行き場のないものが、行ける場所がある」


そう、無意識に知っているからだ。


そして今日も、

名を持たない二人が、

誰にも描けない場所を歩いている。


――それでも、確かに存在しながら。

後日談:余白が増えた世界

ユイがいなくなってから、五年が経った。

地図屋という職業は、正式には消えた。

依頼も、看板も、弟子もいない。

けれど「地図屋だった人」を覚えている者は、意外と多かった。

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