40/44
4.9 危険な能力
リリアが、息を切らしながら戻ってきた。彼女の顔には、安堵と同時に、俺への心配が色濃く浮かんでいる。
「アキラ! 大丈夫!? 無事なのね!? 良かった……!」
俺の無事を確認すると、リリアは安堵の息を漏らした。
「あの男、一体何者なの? そして、『影の盟約』って……何なのよ!?」
俺は、ライルから聞いた話を、リリアに話した。俺のスキルが、世界を破滅に導く危険な力であること。『影の盟約』がそれを狙っていること。そして、俺のスキルが、この世界の真実の鍵であること。リリアは、俺の話を聞いて、顔色を変えた。彼女の瞳は、驚きと恐怖で大きく見開かれている。
「そんな……あんたのスキルが、そんなに危険なものだったなんて……。まるで、世界の命運を握っているみたいじゃない……」
俺もまた、自分のスキルが持つ意味の大きさに、改めて震えを感じていた。ただの地味なスキルだと思っていたものが、実は世界の命運を左右するほどの力だったなんて。俺は、自分の体に宿る力が、恐ろしくなった。




