73. レベルアップ
俺達は、レベルアップの為に、第29階層に来ている。
レベルアップして、俺が肉付きの魔物に進化するのが目標だ。
そろそろ流石に、肉を手に入れたいのである!
それで、今の俺達のレベル確認なのだが、俺がLv.35、シロがLv.51、オリ姫がLv.10、ミーナがLv.29となっている。
俺が進化できるようになるのは、多分、Lv.50。
まだまだ先である。
しかし、ここで一気に上げておきたい。
何故なら、拠点である湖畔のログハウスに戻ってしまうとダラけてしまうのだ。
俺達の住処は、拠点というより別荘。
極限まで、のんびりできるような造りになっている。
羊スライムで作ったオクタプルベッドは、眠気を誘うし、外に出ればBBQしたくなるウッドデッキが完備されている。
尚且つ、目の前に美しい湖があるので、泳いだり、ボート遊びや釣りなども楽しめてしまうのだ。
いかんいかん! 別荘の事を考えていたら、拠点に帰りたくなってきた。
というか、別荘じゃなくて本宅だった。
別荘とは、本宅があって、初めて別荘と言うと思うし。
見た目が別荘でも、本宅が無い俺達にとって、湖畔のログハウスはなんと言われようと本宅なのだ。
俺が、しょうもない事を考えてる間も、シロとオリ姫が火山スライムキングを倒してくれている。
なんて気楽なレベル上げ。異世界転移や転生史上、俺ほど楽してレベル上げしてる奴は他に居るのだろうか……?
というか、居るな……。
異世界転生した時点で、なにやらラスボス的な強敵をたまたまやっつけて、最初からカンストしてる奴とか。
そんな奴らは、みんな死んでしまえ!
俺なんか異世界転生しても、死んでスケルトンになるまで異世界転生した事に気付けなかったんだぞ……。
「糞っーー! リア充、死にさらせーー!!」
俺は思わず叫んでしまう。
そんな俺を、シロやオリ姫やミーナは、いつもの事と完全スルーするのだった。
そんな感じで、1ヶ月が過ぎた。
現在の俺達のレベルは、こんな感じ。
俺がLv.50、シロがLv.55、オリ姫がLv.25、ミーナがLv.32。
そう、俺は遂に、Lv.50に到達したのだ!
早速、俺のステータスを確認してみる。
種族: パーフェクトリッチー lv.50(進化可能)
職業: 勇者
称号: 不死者、思い出すのが遅すぎた男、骨なのに勇者、運の無い男、陰陽を極めた骨。
スキル: 超隠蔽、不死、鑑定
魔法: 第5階位光属性魔法。第5階位火属性魔法。第5階位闇属性魔法。第5階位風属性魔法。
力 120
運 50
HP 1200
MP 2080
結構、凄い。
魔法は、第5階位まで使えるようになってるし、MPは2000越え。
魔法使いとしては、相当な強さなんじゃないのか?
第6階位魔法が使えるようになれば、賢者と呼ばれるようにもなるし。
そう、このまま頑張ってパーフェクトリッチーを続ければ、第7階位魔法に到達して、大賢者になる事も夢ではないのである。
多分、Lv.60ぐらいで第6階位魔法をマスターして、Lv.80ぐらいで、第7階位魔法をマスター出来そうだし。
本当に、悩む所だ。
流石は、パーフェクトなリッチー。
ポテンシャルが凄すぎる。
実際、唯一、人間族で賢者に至ったマスターカノンは、Lv.120で、第6階位魔法をマスターしたと言われているのだ。
それなのに、俺なんて、ただシロとオリ姫の戦いを見てるだけで、賢者になれそうだし。
「ああーー! 何を悩んでるんだ俺! 俺が目指すのは、ハーレム勇者なんだぞ!
リッチーのままだと、チ〇コの皮しかないから、一生S〇Xできないだろ!」
俺は、思わず叫んでしまう。
「ご主人様、流石に脳ミソなくても、卑猥な言葉を大声で口に出すのは差し控えた方がいいですよ!」
そんな俺を、最近、ますますシッカリしてきたシロが嗜めてきた。
糞ッ! 下僕のシロにまで、舐められるなんて……。
やはり、俺には脳ミソが必要だ。
そして、ご主人様らしく、シロを口でやり込めてやりたい。
脳ミソが欲しい理由が、ドンドン幼稚になっている気がするが、気にしない。
なにせ、脳ミソが無いから思った事すぐ忘れるし。
兎に角、何に進化できるか、鑑定で確認だ。
[パーフェクトリッチーから、パーフェクトレッサーバンパイアに進化]
こ、これは……パーフェクトなのに、レッサー?
完璧なのに、劣る?
意味が分からん。
ただ、レッサーバンパイアのパーフェクトバージョンと考えれば良いのか?
[その通りです]
鑑定さんが、すかさず教えてくれた。
良かった……。
進化先が、パーフェクトレッサーバンパイアしか無かったし、完璧に劣ったバンパイアなんて、笑うに笑えなかった。
まあ、兎に角、これで遂に、俺の体に肉が付くのだ!
今まで本当に長かった。
スケルトンになって、リッチーになって、再びスケルトンに戻り、リッチーになって……。
思い出したら、涙が溢れてきた。
実際、血肉が通ってないから、涙出てないけど。
こんな、一人漫談も、もう出来なくなってしまうと思うと、とても悲しく感じてしまう。
だが、俺は先に進まなければならないのだ。
何故なら、俺は勇者。
ハーレム勇者になる男なのだ!
俺は、右拳を天に上げて、自分の中で1番カッコ良いポーズを取る。
そして、10秒ほどそのポーズを決めた後、すごすごと右拳を下げて、ステータス画面に映し出された、パーフェクトレッサーバンパイアという文字を、ポチッ! と、クリックしたのだった。
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