47. 鋭いナイフ
「ハァハァハァ……私のご主人様は、どんだけ鬼畜なんですか……」
俺の前で、オ〇ニーショウを繰り広げていた、ミーナが、俺に文句を言っている。
「ミーナ、語尾ニャはどうした?」
俺は、右手の中指と親指をくっ付けて、指パッチンする素振りをする。
「間違えたニャ! 『どんだけ鬼畜ニャのですか? 』でしたニャ!」
ミーナが、慌てて言い直す。
「よろしい。で、どんだけ鬼畜か? という話だったよな?
ところで、俺のどこが鬼畜なんだ?」
俺は逆に、ミーナに質問する。
「命令に背いたら、オ〇ニーさせるとか、どう考えても鬼畜なのニャ!」
ミーナが、俺に、語気を荒らげて抗議してきた。
「普通、奴隷は、主人の命令に背いたら電撃を受けるとか、首がチョッキンとか、されるんだぞ。
それに比べたら俺の罰なんて、人道的というか、天国じゃないのか?
なんせ、罰を受ければ受けるほど気持ちよくなって、昇天しちゃうのだからな!」
「それが、鬼畜だというニャ!
罰が、微妙に甘いので、思わず命令に背きたくなっちゃうのニャ!」
「俺的には、別に、命令に背いても全然OKだけど?」
「な…なんて、鬼畜なのニャ! 私のオ〇ニー姿を見て楽しむなんて……。
ご主人様は、やっぱり鬼なのニャ!」
ミーナは、涙ぐみながら訴える。
「お前が、ただ、俺の命令に背かなければ良いだけの話なんじゃないのか?」
「それが出来たら、苦労しないのニャ!
私は、とっても気まぐれで天邪鬼な猫耳族なのニャ!
どうしても、ご主人様の命令に背きたくなっちゃうのニャ……」
よく分からないが、種族的な問題なのか、ミーナは今日も懲りずに何度も、俺の前でオ〇ニーショウーを繰り広げているのだ。
こんな感じで肉棒が無い俺は、視覚的楽しみを合法的に手に入れ、ログハウスを直している。
「ご主人様! 木の伐採と、枝の切り取り終わりましたよ!」
俺が、ミーナで楽しんでいると、シロとオリ姫が、大量の木材を持ってやって来た。
「おお、ありがとな!」
「キュイ!」
俺に褒められて、オリ姫が嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねている。
俺は、シロとオリ姫から木材を受け取り、火魔法で炙っていく。
木材は、最初にしっかり乾燥させとかないと、後から、曲がったりしてしまうのだ。
俺は一応、元日本人なので、こういう目の見えない細かい仕事については、チョット拘りがある。
そう、日本人は、モノづくりにプライドを持っているのだ。
そう! これこそ、
「ジャパンプライド!」
俺は、乾燥させた木材を右手に持って天に掲げる決めポーズで、ニッカリ笑う。
「ご主人様! かっこいいです! 聖スケルトンの真っ白な歯がキラリと光って、シロは惚れ直しましたよ!」
「どう見れば、カッコイイのニャ?
金色の骸骨なのに、真っ白な歯って、どう考えてもおかしいのニャ!」
「それが、カッコイイんだよ! 因みに、体の骨はプラチナで光り輝いてるんだよ!」
シロが、『凄いでしょ!』 とばかりに、ミーナに、俺の体の秘密を教える。
「プラチナ……何それ?」
ミーナが、語尾ニャを忘れて、ハテナ顔をする。
「プラチナは、この世界でご主人様しか持って無い、貴重な金属なんです!」
シロが、鼻高々に、ミーナに説明する。
俺はシロの説明に応えるように、純白のマントをパッ! と、広げ、ミーナにプラチナの体を見せてやった。
少し、変質者の気分になったが、俺には肉棒が無いのでギリギリセーフだろう。
「ニャるほど、そのプラチナは、金より高値なのね……。
そしたら、ご主人様を街で売ったら、高く売れそうなのニャ」
なっ……俺の体を見て興奮するどころか、俺を売り飛ばす事を考えるなんて……。
「お前、何言ってるんだ? お仕置するぞ!」
俺は指パッチンするフリする。
「ごめんなのニャ! 人前でオ〇ニーするのは、もう勘弁なのニャ!」
「昨日、僕達の前で、あれだけオ〇ニーしていて、今更ですか……」
シロが、呆れた顔でミーナを見る。
「お前、本当に残念猫だな……」
「頭蓋骨が金色で、体が光り輝くプラチナ。
そして、何故か歯だけが真っ白の、見た目残念なスケルトンにだけには、言われたくないのニャ!」
グサッ!
ミーナのナイフような鋭いディスりが、俺の心臓に突き刺さる。
「俺が気にしてる事を……」
俺はあまりのショックで崩れ落ち、思わず涙がこぼれ落ちそうになる。
「何、泣いてるフリをしてるのニャ!
ご主人様は、骨なので、涙なんか出ないのニャ!」
グサッ! グサッ! グサッ!
俺の心臓に、新たなナイフが、たくさん突き刺さり、俺は体を保てなくなるほど、バラバラになってしまった。
「ご主人様! 大丈夫ですか!
だから、こんなお下劣な泥棒猫なんか、奴隷にしたら駄目と言ったんですよ!」
シロに慰められ、バラバラになった骨が、何とか元に戻る。
そんな感じで、バラバラ? になりながらも、ログハウスの修理が終わり、俺達は、レベル上げの為、ミスリルスライムを倒しに行く事にした。
今までの経験だと、俺は、後100匹ぐらいミスリルスライムを倒せば、Lv.50に上がると思うのだ。
今の俺は、パーフェクトスケルトン。
言わずと知れた、スケルトンの最終形態である。
次の進化は、確実にスケルトン以外の種族になる筈なのだ。
俺はいつものように、シロに、ミスリルスライムを捕らえてもらい、ミスリルスライムにトドメだけを刺す。
そして、
ティッティテーン!
遂に、Lv.50になった事を告げる音が、頭の中に鳴り響いた。
「やっと、肉付きの魔物に進化できるぞ!」
俺のハーレム勇者? 魔物?への物語が、今度こそ、間違いなく始まった。
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