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40. ネームドオリハルコンスライム

 

「ご主人様、それでこの子の名前どうするの?」


「お前、俺の話を聞いてなかったのかよ!」


「エッ? ペットにするなら、食べてはいけないという話だよね?」


「……まあ、そういう捉え方もあるかもしれないけど、オリハルコンスライムは、経験値の塊なんだぞ!

 お前、俺達が下層に来た目的を覚えてるのか!」


「レベル上げ?」


「そう! レベルアップの為には、そいつを殺さないといけないんだよ!」


 俺は今回の趣旨を、もう一度、シロに思い出させる。


「でも、ペットにしたら殺したら駄目なんでしょ?」


「名前を付けたらだ!」


「じゃあ、名前を付けようよ!

 僕、Pちゃんを殺したくないよ!」


「だから、そいつはPちゃんじゃないって!

 付けるなら、違う名前にしろ!」


「じゃあ、ご主人様付けてよ!

 魔王様が名前を付けると、魔物は、ネームドにクラスチェンジするらしいよ!」


「だから、俺は魔王じゃなくて、勇者だよ!」


「魔王の勇者様なら、Pちゃん、とても強くなるね!」


「Pちゃんは最初から強いし、

 それから、Pちゃんは絶対ダメ!

『ブタがいた教室』のパクリだろ!」


「じゃあ、名前どうするの?」


「そうだな……オリハルコンスライムだから、オリかな?」


 俺は、出来るだけ愛着が付かないように、適当に名前を付けてやった。


「オリだと可愛くないから、オリ姫にしようよ!」


「オリ姫って、織姫と彦星かよ!」


「何それ?」


「俺が昔いた世界で、そういう話があったんだよ!

 それに、オリ姫って、こいつ女なのか?」


 俺は、シロに疑問を投げかける。


「スライムに性別なんかないでしょ」


「なるほど、だったら、女の子の名前でもいいのか……てか、オリ姫だったら、編み物上手のシロの名前にしても良かったんじゃないのか?」


「僕は、シロが気に入ってるの!」


 シロは、自分の名前に絶対的なこだわりがあるようだ。


「それならいいけど……じゃあ、お前の名前は、オリ姫な!」


 俺が、オリハルコンスライムに向かって名前を言うと、

 突然、オリハルコンスライムが光り輝いた。


 そして、


「キュイ!」


 鳴いた。


「コイツ、鳴いたぞ!」


「そだね」


「それも『キュイ』って!」


「僕が、蜘蛛だった時と一緒の鳴き声だね」


「じゃあ、コイツも、シロみたいに喋るようになるのか?」


「ご主人様の下僕になるなら、喋るようになるかも」


「それは楽しみだな!」


「そうなの?」


 シロは、俺がオリ姫が喋れるようになるのを期待している事が、どうやら意外のようである。


「俺は是非、『僕は、悪いスライムじゃないよ』って、言って欲しいんだ!」


「何なのそれ?」


「前の世界の鉄板ネタだよ!」


「ご主人様の話、そんなのばっかりだね」


「そんなのって、なんだ!」


 そんな感じで、オリハルコンスライムのオリ姫が、俺達の仲間になった。


 取り敢えず、オリハルコンスライム、オリ姫のステータスを確認してみる。


 名前: オリ姫

 種族: ネームドオリハルコンスライムLv.12

 称号: シロの妹分、お喋りしたいスライム

 魔法: 第1階位光属性魔法、第1階位火属性魔法

 力 3000

 防御力 15000

 素早さ 10000

 HP 5000

 MP 250


「何だ!? このステータスは……防御力15000で、素早さ10000なんて、倒せる訳ないだろ!

 それに攻撃力3000って、俺達、オリ姫に攻撃されてたら死んでたぞ……」


「これは、僕達がいくら強くなっても、一生、倒せなかったですね……という事は、ペットにするのが、やっぱり正解だったんですよ!」


「だな……」


 この世界最強の鉱物、オリハルコンは、やはり伊達では無かった。


 でだ、オリ姫を倒せなないと分かったら、オリ姫の使い方を考えなくてはならない。


 S〇Xできる人間の女だったら、いくらでも俺の傍に置いてやっても良いのだが、ただの魔物には、それなりに俺の役に立ってもらえなければ、俺の傍に置いておけないのだ。


 どう使うか?


 というか、オリ姫の使い方は、もう決まっている。


 俺の盾になってもらおう!


 何時でもどこでも俺の傍に居てもらい、俺が敵から攻撃を受けたら、俺の身代わりに攻撃を受けてもらう。


 コレしか無い!


「よし! オリ姫、お前は今日から、一時も、俺から離れるなよ!」


「キュイ!」


 オリ姫は、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねている。


「僕も、ご主人様から離れないよ!」


 シロも俺にくっ付いて来て、育ちきっていない胸を、俺の腕に擦り付けてきた。


 俺の無い筈の肉棒が、そそり立つ感じがする。

 シロに対して、チ〇コが反応してしまうとは……。


 俺は、ここで、懺悔の時間に突入する。


 シロはまだ子供なんだぞ!

 というか、人間ですらない。

 シロが人間だったら良かったのか?

 人間でも駄目だろ!

 というか、魔物にばっかりモテて、人間にモテない……。

 まあ、俺、骨だし。

 仕方が無いか……。


 ここまで、僅か5秒。


 俺は今日も強く、体に肉を付ける事を誓うのだった。


 ーーー


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