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10.ふらりゆらり
目を開けると真っ白
だけど部屋はジメジメしている
明るさとは関係なく意識は朦朧
ふらつく足で夜道を彷徨う
鎌を片手にふらふら
音は聞こえない、何も聞こえない
だから気にすることはない
そこに子供が一人
我はそいつを連れていく
笑うわけでもなく、ただ手を引っ張る
重さもなく、軽さもなく、だが視覚は満足
徒然の闇
心は烏よりも黒い
世界は真っ黒に染まっている
酔っているわけじゃない
だが叫びたくなる
同じ道をゆらりふらり
今度はあの子の番みたいだ
物騒なニュース流れる中で寝たらこうなる。
気分が悪い。