表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/36

勇者パーティーの鱗片

 ミアが壊した地面などは、一瞬でジェーダさんが直した。流石元勇者パーティーの一員で、現Sランク冒険者だ。

 さて、とジェーダさんが一言吐くと、僕らに視線を向けてはを始めた。


「なんとなくわかりました。君たちは武術とか習ったりしてませんよね?」

「したことないですね。というかまだ戦闘経験は全然浅いです」

「そう、君たちはまだまだ戦闘経験未熟で、近接戦の上で必要な〝柔〟がないのです」

「「「じゅう?」」」


 僕ら三人は声を揃えて疑問を含んだ声で鸚鵡返しする。


「近接戦で必要な二つのこと、それは相手を倒すための圧倒的パワーの〝剛〟。そして軽やかに避けたり、無駄な動きを無くすための〝柔〟です。この二つを使い分けたり、合わせたりすることで技となります。そうですね、お手本をお見せしましょうか」してしみましょうか」


 僕らが測定したのと同じ木を地面から出現させ、裾を少しめくって腰を低くする。すぅーっと行きを深く吸って、いで機に吐き出すと同時に木に拳を叩き込んだ。


 ――ッドォォンッ!!


 物腰柔らかそうで、おっとりとしたお姉さんが出せるような威力とは思えないほど強力な拳で、ミアよりは劣るけれど、僕の何倍ものパワーがそこから放出していた。

 僕とミアはあんぐりと口を開けて驚き、リータは静かに驚いている。


「ちなみにスキルは一切使っていません。魔力をふんだんに込めて打っただけです」


 あ、あれだけの威力をスキルなしだなんて……。元勇者パーティーの一員だけあってすごいなぁ……。


「これを身につけてもらうまでは、Cランクに上げることはできません」


 逃げてばかりだったけれど、今度は立ち向かわなきゃならない。大丈夫かな……。


「みっちり、稽古をつけるので安心してくだいね?」

「は、はい……」


 どこか恐怖を孕んで笑みを浮かべているジェーダさん。僕はただ肯定することしかできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ