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パワーッ!!

「さて、それじゃあ早速稽古を始めようと思います」


 場所を移し、鬱蒼とした森の中にある数少ない草原の空間。ここで稽古をつけてくれるらしい。


 ジェーダさんが地面に片手をつけ、ボソリと何かをつぶやくと、そこから僕と同じくらいの身長の木が生えて来る。

 その木の中央に円が描かれていて、的のようにも見えた。


「まずは素の攻撃力を測ります。この円の中心を思いっきり殴ってね。誰から行くのかしら?」

「わたしにお任せ……!」


 ふんす、と落ち葉くらいを吹く飛ばせそうな鼻息を立てるリータ。ずんずんと前に出て腕をぐるぐると回転し始めた。


「リータ頑張れー!」

「ふにゅっ!」


 トンっ……と、小鳥の囀りくらい小さい音を立てて木を殴った。円が変形し、9という文字に変化する。


「これはどのくらいなんですか?」

「酷いレベルね……」


 無表情だが、がーんという音が聞こえてきそうなくらい落ち込んでいるのは理解できた。


「こんなの……こんな木ごときに……」


 腕をグニャリと変形させ、先が尖った形状になる。そしてそれを高速回転させていた。僕は慌てて止めにはいる。


「リータストップ! リータはスキルが強いんだよね!? だから大丈夫!」

「むむむ……屈辱……」


 切り替えて、次は僕の番となった。

 一応スキルに【成長促進】があるし、パワーも上がったんじゃないかなと思う。……ちなみに身長は一切伸びた気がしない。


「えいっ!!」


 おおきく振りかぶって木にパンチ。周囲の木々を少し揺らして、音が木霊する。数字は6088だった。


「おお、平均の12倍とは凄いわね。流石邪竜の一部を持つ者」

「ありがとうございます」


 すごいんだろうけど、これもミアとリータのおかげだなぁ。

 しみじみと二人の大切さを実感しながら、最後のミアの番となった。


「行っくよ〜? オ゛ラァア゛ッ!!!」


 女の子が出していいのかと言うほど嗄れた声で、思い切り木を殴る。僕と比にならないくらいの轟音を響かせ、測定の木もろとも吹き飛ばした。


「じぇ、ジェーダさん……これは、どういう結果になるんでしょうか……」

「…………。測定不能ね……。まさかここまでの威力を持ってるなんて……」

「お姉ちゃんすごい」

「ライト〜! どおだった?」


 にこやかな笑顔でこちらに駆け寄るミア。なんやかんや言っても、やっぱりミアは邪竜なんだなぁって感じさせられた。

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