人の姿を得たリータ
僕が叫ぶと、謎の少女はゆっくりと目を開け、ジトっとした空色の瞳で僕を見つめてきた。
髪は腰あたりまで伸びていて、よく見ると目と同じ空色のメッシュが入っている。
身長が小さい僕よりも小さいので、側から見れば犯罪的に見え……いや、子供が一緒に寝ているようにしか見えないのでは……?
自虐で絶望的な考えを振り払い、僕は話しかけた。
「と、とりあえずこれに包まっておいて!!」
ミアの時と同様、この子は素っ裸状態だった。
「えと……僕の予想が正しければリータ……だよね?」
「ん、そうだよ、お兄ちゃん」
「お、お兄ちゃん!?」
淡々と告げられる。リータは無表情かつ、ずっとジト目だ。
「えーっと……。怒っては、いないよね?」
「? 全然怒ってない。なんで?」
「いや、ちょっと感情が読み取りづらくって」
「ごめんなさい。表情に出ないみたい」
ムニムニと自分の頰を動かしているが、やはり表情だけ見たら感情は読み取れない。
テイムをしているから、互いにどんな感情かは大体はわかるけれども。
「んぁ〜〜……なんだか朝から騒がしい……って、何そいつ!?!?」
ぐしぐしと目を擦り、状況を確認するや否やリータに指をさして叫ぶ。
「おはようお姉ちゃん。リータだよ」
「「お姉ちゃん!?」」
揃えて声を上げる。
「ん、わたしに家族いない。だから……お兄ちゃんたちがいいの。だめ……?」
空色の瞳が揺れ、どこかシュンとしてしまうリータ。そんな彼女を見て僕らは――
((ま、守りたい……っ!!))
庇護欲が胸の奥から込み上げてきていた。
「ミア! リータは僕らの妹! おっけー!?」
「いえっさー!!」
すると、リータの口角がほんのりと上がり、とても嬉しそうな表情に見えた。
「ありがと、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
ぎゅーっとそのまま抱きついてきたが、その間に巻いていた布団がはだけてしまった。
「わァーーッ!!!」
再び叫んでしまった僕だった。




