表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/36

【料理之神】発動

 ギルドマスターとの話を終えたら、みんなが解体してくれたワイバーンの肉やらを使って炎の料理人と化していた。

 いつもだったら腕が痛くなったりするけれど、全然痛くない。途中で味見をしたりしたけれど、いつもより数十倍美味しく感じられた。


(もしかして僕のスキルの一つが影響してるのかな……。あ、そうだ! 【鑑定】!)


 手にしたスキルの一つを使ってみた。


――――――――――


 ワイバーン肉の特製ダレステーキ(【料理之神】発動)

 製作者:ライト


 効果:【身体能力大幅向上(1時間)】【攻撃力3倍(30分】


――――――――――


 うーん……。なんか凄いことになってないかな?


「僕は何もみていない……うん、見てないヨ」


 一人でボソッとそう呟き、【鑑定】するのをやめた。ただひたすらに、手だけを動かして料理を作った。



###



「料理完成したよ〜!」

「「「「「うおぉぉーーッ!!!」」」」」


 ほかの冒険者さんたちにも手伝ってもらい、ギルドの中央にある大きなテーブルに料理を運ぶ。

 ここにいたみんなが、飢えた獣の様に僕の料理に食らいつく。……だが、一口料理を口に入れるとボロボロと涙をこぼし始めていた。


「えっ!? お、美味しくなかったかな……」

「チッガァァウッ!! 美味すぎるんだ……天に召される勢いだぜ……」

「こんなな美味いのを食べたのは初めて……」

「また腕を上げやがって……」


 と、取り敢えず不味くはなかったらしいからオッケーかな?

 これも【料理之神】っていうスキルの影響らしい。


「おっと、ちょっとトイレ行くぜ」


 料理を食べていた人がトイレに向かうべく、扉を開けようとしたその瞬間――バキッという音が鳴った。


「え……?」


 顔を向けると、ドアを軽々しく破壊している姿が見えた。


(……あ、これって料理にかかってたバフのせいじゃ……)


 だらだらと汗が噴き出す。


「す、すまァーーんッ! なんでか力がみなぎっちまってよぉ!」


 もう二度もこのようなことが起きないようにみんなに話すと、みんな目をギラギラとさせて僕を見てきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ