ドラッグストア
客「ゲホゲホ、なんだか風邪っぽいな…ドラッグストアで風邪薬でも買って帰ろう」
薬剤師「いらっしゃいませ⤴⤴」
客「うわ、病人に優しくなさそうなタイプのドラッグストアだ。話しかけるのもはばかられるけどしょうがない。すみませーん。オススメの薬ってありますか?」
薬剤師「馬鹿につける薬ですか?残念ながら在庫を切らせておりまして…」
客「いや、風邪薬だよ!誰か馬鹿だ!て、え?馬鹿につける薬あるの?」
薬剤師「風邪薬でしたか…どういった症状ですか?」
客「あ、馬鹿につける薬はスルーですか。朝からちょっと熱っぽくて、動悸も少し…」
薬剤師「それは…」
客「え、そんな深刻そうな顔して…なにか悪い病気なんですか?」
薬剤師「医師ではないので詳しくはわからないのですがおそらく恋の病かと…」
客「あ、たぶん違うので普通の風邪薬で大丈夫です。」
薬剤師「しょうがないですね。お客様にはとっておきの私という精神安定効果があるお薬を処方しておきますね。」
客「いやいやいや、いらないいらない。精神安定効果なんて自分を過信評価しすぎですよ。」
薬剤師「お客様、知ってますか?」
客「何をです?」
薬剤師「薬を処方出来るのは医師だけで薬剤師は調剤するってことを。」
客「あ、私のツッコミ損ねを指摘されてる!?」
薬剤師「とりあえず、お客様にはこちらの坐薬をオススメします。」
客「坐薬ですか?」
薬剤師「あ、坐薬って座って飲む薬って意味じゃないですからね?」
客「知ってますよ!!」
薬剤師「まあ私は小さい時に座って飲んだんですけどね?」
客「あんたがしてたんかい!」
薬剤師「さて、そろそろ真面目にお客様に合った薬を考えましょうか」
客「最初からそうしてください。」
薬剤師「ではこちら。カゼナオールなんかいかがですか?」
客「え、なんですか?そのパチモンぽいのは。」
薬剤師「ふふふ、こちらすごいんですよ?薬剤師がカタカナの薬ばかりで覚えづらいという要望に応えて製薬会社さんが作ってくれた頭の悪そうな名前の薬なんです!!」
客「あ、すごいって薬剤師視点ですごいだけね!」
薬剤師「ちなみに、馬鹿につける薬を作ってる会社の薬です。」
客「その会社の人達に馬鹿につける薬を使ったほうが良さそうですね。」
薬剤師「私も馬鹿につける薬を使い始めてから借金もなくなり、彼女も出来て人生勝ち組なんです!」
客「急に怪しい広告みたいになって来た。」
薬剤師「あ、お客様。凄くツイてらっしゃる。」
客「なんですか?」
薬剤師「ちょうど今、馬鹿につける薬が入荷したみたいです。お一ついかがですか?」
客「もういいわ。」