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翌日
俺がいつも通り、8:25に教室に入ると、俺の隣の席に詩音が座っていた。
俺は勇気をだして声をかけてみることにした。
「あ、秋原さん、おはよ」
突然名前を呼ばれた詩音は、肩をビクッと震わせて俺を見た。
「あ、うん。おはよ」
小声で挨拶を返した詩音
「俺、田崎祐樹 よろしくな」
「うん。田崎くん」
女子から名前を呼ばれたことなんて、全くなかった俺は、ただ苗字を呼ばれただけなのに、心臓がドキドキとなっていた。
「あ。」
頬杖をついて、ボートしてたら、突如隣から声が聞こえた。
「教科書……どうしよ」
転入したばかりだからか、教科書がまだ渡されてないようだ
チラッと隣を見たら、詩音と目が合った。
「あ、あの。」
「教科書まだ渡されてないん?」
コクっと頷く
「じゃあ渡されるまで一緒に見よ」
「うん。ありがとう(^_^)」
初めて見た詩音の笑顔に何故かキュンときた俺
俺、詩音のこと気になってるかも