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巻き込まれ転移されたんぢゃね?

「取り敢えず、周辺の様子を見ないか?道とか何か探る切っ掛けが見つかるかも知れないし」


俺がふたりにそういうと


「いえ、ちょっと待って。それより私達は自分の能力をちゃんと知っておいた方が良いわ」


「そう言えばさっきのミッキー凄かったな。あれどうやったんだ?」


「弁当と水筒を増やしたのはユニーク魔法のコピー。ドリルアタックも同じくユニーク魔法ね。土魔法だと時間かかるみたいだったから、あの時創造したのよ」


「何でそんな簡単に使い方分かるんだ?まさか…ミッキーって魔法少女だったの?」


「そんな訳無いでしょ、鑑定よ鑑定。ステータスで鑑定を使えば自分の能力の使い方が解説で分かる様になってるわ」


「ステータス。鑑定。…本当だ。こんな風に使えるのか。流石は賢者様」


「俺は…アイテムボックスしかないからやらなくても良いか…」


「不死族は調べておいた方が良いわ。何か分かるかも知れないし」


「確かにそれはそうだよな。ステータス。鑑定」


不死族表示に鑑定をかけてみる。


不死族 死の概念の無いモンスター。他とは違いレベルが上がると別種に進化する。

低レベルだと攻撃力や魔力が低い為、それほど強くない。代表的なのはゾンビ、スケルトン等。

中レベルのグール、マミーになるとかなり強くなる為、討伐には聖魔法付与の武器が必須となる。

髙レベルの不死族である不死王、不死魔導師クラスとなると国レベルで対処しなければ滅亡は免れない。故に低レベルのうちに即討伐を推奨する。



…あかん。これマヂでアカン奴やわ。俺、見付かったら即滅されるんや。人生ヲワター


「マサ、ミッキー俺マヂでモンスターらしい。しかも即討伐推奨されてるヤバい奴」


「嘘でしょ?鑑定…本当ゾンビになってるわ」


「ミッキー、ユニーク魔法で何とかならないか?」


「…創造しようとしたけど無理みたい。けど見た目は前と全然変わらないのに一体何故?」


「そうだよな。ゾンビと言えば体が腐ってたりちぎれかけてたりするのが普通だろ?そもそもこんな風に普通に話せないし」


「俺いない方が良くないか?これじゃ迂闊に人里へは入れないだろ?」


「そんな事言うなよケン。ここで見捨てるとか有り得ないだろ」


「そうよ見損なわないでほしいわ」


「うぅ…二人とも有難う」


そして暫くそれぞれ自身の能力を確認する事にした。


正義は美姫にステータスを見ながら色々アドバイスを受けていた。どうやら正義は異世界知識が無いらしい。それを見ながら俺はこの転移事件について考えていた。


これって俺は巻き込まれ転移されたんぢゃね?

本来なら勇者と賢者の二人だけの召喚だった筈が、近くに居た俺が巻き込まれてエラーが発生したのでは?


そう考えると辻褄が合う。多分、召喚した連中は既に滅亡したんだろうな。しかし、そうなるとどうすれば帰れるんだろう?美姫のユニーク魔法ならいけるんじゃなかろうか?






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