表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/58

微かなる亀裂

怪物・ヒュドラを相手に苦戦するウェレスチームであったが


仮面シャドーによる閃きと全員の協力により何とかヒュドラを攻略し、皆は先を進むのだった。


その道中にて


八雲「結構危なかったけど何とか倒せたな 」


剣丞「あぁ、仮面シャドーがヒュドラの倒し方に気づいていなかったら俺達は気を使い果たして倒れていたかもしれないしな 」


確かにその通りであった。


一刀「お前、最初はいきなり倒れて頼りないと思ってたけどなかなかやるじゃないか 」


仮面シャドー「俺は当然のことをしたまでだ。

別に誉められる理由なぞ無い 」


謙遜する仮面シャドーであったが


一刀「十分すごいって!ウェレスが言ってた『自分は戦いを引退したから大会には出られぬ』とか言って危うく俺達を殺しかけた臆病者の代理としてお前が来てくれて助かったぜ 」


一刀がそう言った直後


仮面シャドー「お前に何がわかる(小声) 」


一刀「何か言ったか? 」


何故か仮面シャドーが小声でそう言うのだった。


すると


吉音「見て!あそこに扉があるよ 」


桃香「きっと次の場所への扉だね 」


久遠「またヒュドラのような怪物が出ぬとよいのだがな 」


ガチャァッ…


恐る恐る一刀達が扉を開けてみると


ウェレス「よう。

お前達、遅かったじゃないか 」


バァンッ!!


そこにはウェレスがいた。


一刀「ウェレス!テメェ、何が最強の奴を連れてくるだ!!危うく俺達を殺しかけやがって!! 」


怒る一刀はウェレスに詰め寄るが


ガシッ!!


一刀「へっ? 」


ウェレス「邪魔だ 」


ぽいっ!!


一刀「のわぁっ!? 」


ウェレスによって簡単に投げ飛ばされてしまった。


すると


ウェレス「仮面シャドー、先程の戦いは見事だったぞ 」


仮面シャドー「俺は別に… 」


ウェレス「さすがは私を苦戦させるほどの実力者だ 」


ウェレスがそう言った直後


剣丞「それってどういうことだ? 」


ウェレス「前にも言っただろう。

お前達と会う前に私を苦戦させるほどの奴と出会ったと、それがこの仮面シャドーというわけだ 」


つまりさっき一刀が言っていた


『自分は戦いを引退したから大会には出られぬ』


と言った人物は仮面シャドーなのだ


それを聞いて


ぐいっ!!


一刀「そうだったのかよ! 」


一刀は仮面シャドーの胸ぐらをつかんだ。


一刀「テメェ、よくも俺達を殺しかけやがったな!!何が戦いは引退したから大会には出られぬだ!! 」


桃香「お…落ち着いて一刀くん!? 」


愛紗「仮面シャドー殿が悪いわけではなかろう 」


そう。


はっきり言うのなら最初から仮面シャドーが出られないのをわかっていながら見栄をはって偽の選手を用意したウェレスが一番悪かった。


一刀「確かにそうだが、こいつは戦うのが嫌で断った臆病者なんだよ! 」


一刀が仮面シャドーに対して臆病者と呼び


一刀「大体何で仮面なんて着けてやがるんだ。

素顔を見せやがれ! 」


スッ…


仮面シャドーの仮面を外そうとしたその時


ガシッ!!


一刀「なっ!? 」


金柑仮面「同じ仮面を着用している者として、その行為は許せません 」


金柑仮面が一刀の腕をつかんだ。


一刀「離せ… 」


しかし、それでも暴れる一刀に対し


ウェレス「やめろっ!! 」


ドカァッ!!


一刀「がっ!? 」


ウェレスが一刀の脳天に拳を食らわせた。


一刀「いってぇ!? 」


ウェレス「人にはそれぞれの理由ってのがあるものだ。

確かに最初は私もこいつが出ないことには少々怒ったが理由を聞いたらお前だって同じことをしたかもしれないからな 」


いつもは強気な態度のウェレスがそう言うと


ウェレス「それよりお前達、何でこんなとこで止まってるんだ? 」


愛紗「は? 」


詠美「何でって、これで大会に出られるんじゃないの? 」


ウェレス「そんなわけないだろう。

次の予選を勝ち進めば大会への参加資格を得られるんだ 」


そう言うウェレスが指した先には扉があった。


一刀「先に言えっての!!ったく 」


文句を言いながらも一刀達が扉を開けて先に進むと


一刀「何だこれ!? 」


扉を開けて一刀は驚いた。


何故なら扉の先には


バァンッ!!


球場にあるようなベンチへと通じており


そのベンチの先には舞台


そして更に先には同じようなベンチがあった。


吉音「野球でもするのかな? 」


八雲「そんなわけないだろ!! 」


詠美「この場を意味するのは恐らく… 」


と、その先を言おうとしたその時


ジャッジ『ようやく来やがったな馬鹿野郎共 』


一刀達の前に再びジャッジが現れた。


一刀「テメェ!! 」


ジャッジ『それじゃあ馬鹿なお前達でも分かりやすいように説明してやる。

この舞台を見てわかるようにお前達にはあっちにいる奴らと戦ってもらう 』


ジャッジがそう言うと


シュバッ!!


いつの間に現れたのか


向かい側のベンチには顔に星が描かれた黒装束の五人組がいた。


ジャッジ『試合のルールはズバリ!『バトルリレー』!! 』


久遠「何だそれは? 」


バトルリレー


それは5対5で行う戦い


舞台上にて1対1の戦いを始め、先に相手選手を五人全員倒したチームの勝ちとなる


ただし、普通の団体戦と違い


選手の交代はバトンによって行われ、バトンを受け取った選手が問答無用で次に戦う選手となる


バトンは相手を倒すか試合開始から10分で出現し、手渡しでなく投げても可能


勝敗は場外に出る。


相手を戦闘不能にする。


又はバトンによる交代であり、バトンを渡されなければ戦っている選手が殺されない限り交代は不可能となる。


なお、ダメージを受けてなくても次の選手にバトンを渡すことで選手の交代は可能


これを繰り返し、先に相手チーム五人全員を減らした方の勝ちとなる。


愛紗「つまり試合ができるのは我々のうち五人のみか 」


詠美「次の選手に誰を選ぶかが重要になるわけね 」


一刀「だったら一番手は俺が… 」


名乗り出る一刀だが


ウェレス「いや、相手の実力も知らないのにお前を出すわけにはいかない 」


八雲「確かにそうだな 」


強い選手を先に出せば後々で苦戦してしまう可能性があった。


ウェレス「そこで最初に戦う選手は… 」


ごくんっ!?


ウェレスチーム全員がウェレスを見つめるなか


ウェレスは言った!


ウェレス「くじ引きで決めよう♪ 」


ずっこぉーーっ!!


このウェレスの一言に全員がずっこけたのだった。


オリキャラ紹介


ジャッジ


最強決定戦の案内人。

ピエロの頭に手足がついた姿をしている。

口が悪い

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ