集いし十人の試練
ウェレスチームとして最強決定戦へと挑む一刀達九人
だが実はウェレスが用意した最強の人物の正体がガラクタであり、人数不足となった一刀達が窮地に陥るなか
突如、十人目の選手として仮面シャドーがウェレスチームに加わったのだった。
十人揃った一刀達は先を進むことにし、その道中
一刀「(しかし、この仮面シャドーとかいう奴、初めて会ったような気がしないな) 」
そんなことを思ってしまう一刀であったが
実は一刀は過去に仮面シャドーと出会い、戦ったこともあるのだが
あれからかなりの年月が経過していたため一刀は忘れていた。
さて一行が先を進んでいると
八雲「おや、何やら妙な扉があるぞ 」
行く先に妙な扉があった。
桃香「何だか外国語が書いてあるけど、誰か読める人います? 」
一応皆に聞いてみるが
金柑仮面「ポルトガル語では無さそうですね 」
詠美「知らないと逆に気になるわね 」
剣丞「何だろうな? 」
皆が悩むなか
一刀「あーっ!もうっ!!悩んだところで仕方がねぇ!!先を進もうぜ!! 」
桃香「待ってよ一刀くん!? 」
一刀を先頭にして一行は扉を開けて先に進むことになった。
その扉の先は…
一刀「何だか暗い部屋だな 」
明かりが一切つけられていなかった。
するとその時!
愛紗「(いまだ!)きゃーっ!!暗いのこわ〜い!! 」
ギュッ!!
むにゅにゅんっ♪
愛紗はここぞとばかりに一刀に抱きつき、胸を密着させまくった。
愛紗「一刀ったら、まるで鎧でも着ているかのように肌が固いのだな… 」
だが
一刀「愛紗、俺はここにいるぞ 」
愛紗「えっ?
じゃあ、私が抱きついているのは… 」
自分が密着しているのが一刀でないと知るや、愛紗は抱きついている人物をよく見てみると
バァンッ!!
愛紗は一刀ではなく仮面シャドーに抱きついていたのだった。
愛紗「す…すまない!? 」
慌てた愛紗が離れた直後
ぐらっ…
ズッシィーンッ!!
仮面シャドーはその場で倒れてしまったのだった。
八雲「大丈夫ですか!? 」
久遠「こいつ、本当に先と同じくガラクタを集めただけではないのか? 」
愛紗「(な…何故私は一刀ではなく仮面シャドーに抱きついてしまったのだ!?) 」
皆がいろいろと騒いでいると
?『ケケケッ!また死にたい馬鹿共が来やがったようだな 』
一刀「誰だ!! 」
誰かの声が聞こえ、辺りを見てみると
?『ケケケッ! 』
そこには頭に手足がついたピエロがいた。
ジャッジ『オレ様の名前はジャッジ。
お前ら死にたい馬鹿共の案内人さ 』
一刀「こいつ!! 」
桃香「まぁまぁ、抑えて一刀くん!? 」
口が悪いジャッジに対して今にもキレそうな一刀
ジャッジ『この部屋に着いたからには馬鹿なお前らにはある怪物と戦ってもらう!そいつの名を聞いて驚くなよ!!それはヒュドラさ! 』
バァンッ!!
ジャッジは怪物の名前を言うが
桃香「ヒュドラ?昼ドラの一種かな? 」
吉音「きっと虎猫だよ 」
頭の悪い皆には理解してもらえなかった。
ジャッジ『この馬鹿共め!!そんなに死にたいなら拝ませてやるぜ! 』
パチンッ!!
ジャッジが指を鳴らすと
ズズズッ…
一刀「な…何だ!? 」
何かが這うような音が聞こえ
バァンッ!!
一刀達の目の前に大きな体をした九つの首を持つ巨大な蛇が現れた。
ジャッジ『こいつを十人で倒さなければ馬鹿なお前らはこの部屋から出られないぜ!!せいぜいヒュドラに殺されないよう気を付けな! 』
ポンッ!!
そう言い残し、ジャッジは消えてしまった。
シャアアァァーーッ!!
久遠「へ…蛇ではないか!? 」
詠美「物凄い大きさね!? 」
ヒュドラ
ギリシャ神話に登場する怪物
神話の英雄であるヘラクレスによって退治される。
その毒は強力でヘラクレスが武器にも使用したほどだが、最後はヘラクレスを殺したと言われている。
桃香「か…一刀くん!? 」
一刀「へんっ!あんなデカイだけの蛇がなんだってんだ!! 」
バッ!
一刀は高く跳び上がると
一刀「俺が一瞬で片付けてやるぜ!!俄龍四神弾!! 」
ゴオォッ!!
一刀はヒュドラ目掛けて俄龍四神弾を繰り出し
ドッカァーーンッ!!
ヒュドラの首の一つを破壊した!
一刀「そら、もう一丁!! 」
ゴオォッ!!
一刀は別の首を破壊すべく、再び俄龍四神弾を放つが
パシュンッ!!
一刀「なっ!? 」
何故か一刀が放った俄龍四神弾がヒュドラの前に弾かれ
更に悪いことに…
ズブズブズッ…
破壊したはずのヒュドラの首が再生し、元通りになってしまったのだった。
一刀「な…何だよそれ!? 」