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井の中の蛙三匹

『真・恋姫†無双 聖フランチェスカ学園物語』の北郷一刀


『あっぱれ!天下御免 八雲堂風雲録』の秋月八雲


『戦国†恋姫〜乙女絢爛☆戦国演義〜』の新田剣丞


それぞれが異なる世界で暮らし、決して出会うことがないとされる三人であったが


一刀・八雲・剣丞『えええぇぇーーっ!? 』


ある者がきっかけとなって三人は出会ってしまい、同時に叫んだ。


一刀「こ…ここは何処!?フランチェスカ学園のトイレじゃないことは確かだけどさ!? 」


八雲「何でうちの店にこんな空間が!?また輝のやつが勝手にうちを改造したのか!? 」


剣丞「し…城が消えた!?そして何で若い一刀伯父さんがいるの!? 」


三人はこの場所がそれぞれ向かおうとしていた場所とは違うことに驚いていた。


一刀「ちょっと待て!!『おじさん』ってなんだよ!!俺はまだ十八だぞ!! 」


剣丞「だって俺は一刀伯父さんの甥だし… 」


一刀「ふざけるな!!俺には甥どころか子供すらいねぇよ!! 」


八雲「ちょ…ちょっと二人とも、とにかく落ち着いて!? 」


いきなり揉める二人を鎮める八雲


するとそこへ


?「来て早々、うるさい連中だな 」


バァンッ!!


武闘服を着て頭に一本角をはやしたグレイ(宇宙人)風な姿をした人物が現れた。


一刀「誰だお前!! 」


?「お前とは失礼な奴め、まぁ、私は寛大な性格だから許してやろう。

私の名はウェレス。ある理由からお前達をここに連れてきた者だ 」


グレイ風な人物はウェレスという人物であった。


一刀「つまり、俺達がここにいるのはあんたの仕業ってわけか 」


ウェレス「そうだ。

実はお前達にちょっと用が… 」


すると


一刀「早く俺を戻しやがれ!早く帰って補習やらないと愛紗のおっぱいを好きにできないじゃないか!! 」


八雲「俺だって、只でさえ店の経営が火の車だってのにこんなとこに長居できないよ!! 」


剣丞「早く帰らないと久遠に女遊びしたと疑われるんだ!だから早く帰してくれ!! 」


三人はウェレスに詰め寄りながらそれぞれが帰りたい理由を言った。


すると


ポォッ!!


ウェレスの両手が光り


ウェレス「うるさーーいっ!! 」


スッ!


両手が三人に向けられた瞬間


ドドンッ!!


三人『うわぁっ!? 』


ウェレスの両手から気弾が繰り出されたのだ。


ウェレス「いいから私の話を聞けっての!! 」


三人を無理矢理黙らせるウェレスであった。


ウェレス「いいか、お前達三人を呼び出したのにはちゃんとした理由がある。

実はある御方の命で『最強決定戦』という大会が近々行われることが決定した。

百人近く選ばれた強者の中から最強の十人を選ぶ団体戦の大会で、参加するには1チーム十人必要なわけだ。

そしてお前達は私のチームの一員として、その大会に出てもらいたい 」


要するに新たな戦いが開かれると聞いた三人は


一刀「戦いか、最近補習ばかりだったから体を動かしたくてたまらなかったんだよな 」


八雲「戦いか、たまにはいいかもしれないな 」


剣丞「よっし!やるぜ!! 」


戦う気満々の三人であったが


ウェレス「しかし、今さらこういうのも何だが、お前達って強いのか? 」


突然ウェレスがそんなことを言い出した。


ウェレス「ここに来る前に出会った奴に比べるとお前達って格段に弱いんだよな 」


自分達は弱い。


そんなことを聞いて


一刀「何を言ってやがる!他の二人の強さは知らないが俺は強いぞ! 」


剣丞「俺だって強いぜ! 」


八雲「俺も少々ながら腕に覚えが 」


それぞれの作中においてかなりの強さを誇る三人が黙っていられるはずがなかった。


しかしウェレスは


ウェレス「ふぅん 」


ぶちっ!


鼻毛を抜きながら知らん顔をしていた。


ウェレス「そんなに言うならちょいと腕試しをしてやるよ。

一人一人相手にするのは面倒だから三人がかりで挑んできな、お前達が井の中の(かわず)だってことを教えてやるよ 」


そう言うウェレスであったが


一刀「ふざけるな!!お前みたいな宇宙人、俺一人でぶっ倒してやるぜ!! 」


スッ!


ウェレスの発言に怒った一刀は剣を構えると


一刀「久々の我龍四神弾(がりゅうスーシンだん)!! 」


ドドドドオォーーッ!!


剣から龍の形をした気を四つくり出した。


我龍四神弾


フランチェスカ学園物語の一刀が得意とする必殺技である。


八雲「おぉっ!! 」


剣丞「一刀伯父さん、いつの間にあんな技を!? 」


戦国†恋姫に登場する一刀は我龍四神弾なんて使えないため驚く剣丞


まともに食らえばかなりの威力がある技なのだが


ウェレス「…こんなもんか 」


スッ!


パシッ!!


パシパシンッ!!


一刀「なっ!? 」


何と!?ウェレスは片手のみで三つを弾くと


ゴオォッ!!


残る一つがウェレスに迫るが


ウェレス「ふうぅーーっ!! 」


シュウゥッ…


何と!?ウェレスは息を吹くだけで龍の気を消してしまったのだった。


一刀「そんな!?俺の我龍四神弾が…!? 」


自慢の必殺技が呆気なく簡単に消されたことにショックを受ける一刀


ウェレス「井の中の蛙大海を知らずってね 」


その意味は簡単に説明すると


世の中には自分より強い奴がいる。


である。


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