団体戦7・家族の大事さ
最強決定戦に出場するための最後の戦いにてコンステレーションズと戦う一刀達率いるウェレスチーム
両チーム共に三人が脱落し、五分五分の状況となるなか
ウェレスチーム・仮面シャドーとコンステレーションズ・スコルピオの戦いが始まり、毒針で不意打ちを狙うスコルピオだが不意打ちを察知した仮面シャドーには効かず、逆に尾を引きちぎられてしまった。
スコルピオ「お…俺の尻尾が!? 」
仮面シャドー「こんな尻尾、尻尾だとは思わぬ 」
ぽいっ!
仮面シャドーは引きちぎった尻尾を捨てると
スコルピオ「て…テメェ、尻尾の仇だ!!食らいやがれ!! 」
ブォンブォンッ!!
怒りのあまり鋏を閉じた状態で連打を繰り出すスコルピオであったが
シュッ!
スコルピオ「なっ!? 」
仮面シャドー「今度はその両腕か 」
仮面シャドーは素早くスコルピオの後ろに回ると
ガシッ!!
ガシィッ!!
両足にスコルピオの右腕を
両腕にスコルピオの左腕を絡ませると
仮面シャドー「シャドー流体術・両腕ひしぎ十字固め!! 」
ボキボキィッ!!
スコルピオ「ゲギャギャーッ!? 」
腕ひしぎ十字固めの両腕版でスコルピオの両腕の関節を破壊してしまった。
一見簡単なように見えるが結構難易度の高い技である。
愛紗「なっ!? 」
久遠「両腕まで破壊するとは!? 」
皆が少々退いてしまうなか
仮面シャドー「これでお前は両腕が使えなくなった。
次で決めてくれる! 」
ダダダッ!!
スコルピオにとどめを刺すべく向かう仮面シャドー
だがその時!
スコルピオ「まっ…待ってくれ!? 」
スコルピオが涙を流しながら頭を下げてきた。
スコルピオ「お前の言うように俺は両腕を折られ、尾まで使えぬ身、まともに戦うことができない。
だが、俺には幼い子供と妻がいる!死ぬわけにはいかないんだ!! 」
仮面シャドー「(幼い子供と妻!) 」
『家族』
その言葉を聞いてシャドーは動けなかった。
スコルピオ「だから頼む!敗けは認めるからせめてバトンが出現する10分間待ってくれ!? 」
涙を流しながら頼むスコルピオ
これを聞いた仮面シャドーは
仮面シャドー「家族を大切にするがよい 」
スッ!
スコルピオの頼みを聞き入れ、後ろを向いて去っていった。
スコルピオ「ありがとう!ありがとよ!! 」
頼みを聞き入れてくれたことに感謝するスコルピオであったが
次の瞬間!
スコルピオ「…隙を見せてくれてよ! 」
仮面シャドー「! 」
その言葉を聞き、シャドーはスコルピオの方を振り向くと
スコルピオ「もう遅い!! 」
シュバァッ!!
いきなりスコルピオの辮髪が伸びていき
ブスゥッ!!
仮面シャドーの仮面を貫いて額に突き刺さった。
吉音「あぁっ!? 」
詠美「何て卑劣な!? 」
仮面シャドー「ぐっ!? 」
よろりっ!
辮髪が突き刺さった瞬間よろけてしまう仮面シャドー
すると
スコルピオ「馬鹿かテメェ、俺様の嘘に引っ掛かるだなんてよ 」
スコルピオがそんなことを言い出した。
スコルピオ「俺の辮髪は尾と同じ毒針が仕込まれている。
食らえばもうテメェは立ち上がることすらできねぇぜ! 」
そして更に
スコルピオ「ついでに言っておくとテメェが破壊した腕と尾だがな 」
ピシピシィッ!!
スコルピオの体に皹が入ると
パッキィーンッ!!
スコルピオ「こうすることで復活できるんだよ! 」
体が割れ、中から引きちぎったはずの尾や破壊した両腕が復活していた!
愛紗「何だあれは!? 」
ウェレス「どうやら脱皮のようだな、蠍は蛇や蟹のように脱皮ができるんだ 」
脱皮することで体を再生させたスコルピオは
スコルピオ「さて、さっきまでの分を返させてもらうぜ! 」
シュッ!
仮面シャドーに迫ると
スコルピオ「おらぁっ!! 」
ドカァッ!!
仮面シャドー「ぐほっ!? 」
腹に蹴りを食らわせた!
スコルピオ「倒れるにはまだ早いぜ!! 」
ドカカカァッ!!
毒で苦しむ仮面シャドーに蹴りの連打を繰り出しまくるスコルピオ
八雲「さっきまで圧倒的強さだった仮面シャドーさんが押されている!? 」
剣丞「あのままじゃ殺される!?早く10分経ってくれ!! 」
選手交代時間である10分が経過してほしいと祈るなか
スコルピオ「10分待つまでもねぇ!こいつは俺がぶっ殺してやるぜ! 」
ドカァッ!!
スコルピオは蹴りを放って仮面シャドーを高く上げると
シュッ!
ガシッ!!
ガシィッ!!
自身も高く上がり、仮面シャドーの股に体を入れて仮面シャドーの両腕を鋏でつかみ
ぐぐいっ!!
とどめとばかりに尾で仮面シャドーの頭を押さえつけた。
スコルピオ「スコーピオンボム!! 」
ドッカァーンッ!!
そしてそのまま落下し、仮面シャドーの頭を舞台に激突させるのだった。
プロレス技にあるパワーボムの改良版である。
剣丞「あぁっ!? 」
ウェレス「さすがにやばいか!? 」
一刀「ふ…ふんっ!! 」
この状況にさすがの一刀も少々ながら心配した。
スコルピオ「審判!俺の勝利は決定した。
さっさと次の相手を出させやがれ! 」
審判であるジャッジに次の選手を出すよう言うスコルピオであったが
ジャッジ『は?
まだ勝負は終わってねぇぜ! 』
スコルピオ「なにっ!! 」
スコルピオがジャッジの言葉に驚くと
ぴくんっ!!
倒されたと思われた仮面シャドーの体がかすかに動き
仮面シャドー「激突技というものは僅かに沸点をずらせばそれだけで威力を下げられる!! 」
ずぼぉっ!!
舞台にめり込まれた頭を引き抜き、仮面シャドーが復活した。
愛紗「おぉっ!! 」
吉音「すっごぉーい!! 」
久遠「何と!? 」
スコルピオ「馬鹿な!?俺の毒を食らって生きてるわけが…!? 」
仮面シャドー「言い忘れていたが俺は過去に蠱毒を食らったことがあってな、毒には耐性があるんだよ 」
蠱毒…ありとあらゆる毒を持つ生物を一つの壺に入れて作り上げた最強の毒
スコルピオ「テメェ、俺の毒で苦しむフリをしていたわけか!? 」
仮面シャドー「あぁ、お前の本性が知りたかったからな 」
苦戦していたのは仮面シャドーの芝居であったのだ。
仮面シャドー「だが先程お前は俺に嘘をと言ったが、家族の話も嘘か? 」
仮面シャドーがそのことについてスコルピオに聞くと
スコルピオ「信じるかどうかわからねぇがそれは本当だ。
俺には幼い子供と妻がいた 」
家族の話は真実であった。
だが
スコルピオ「だがガキは俺に似ずに弱い奴でな、あっさり殺してやったよ 」
ピキィッ!!
スコルピオ「そしてそれを止めようとした妻も殺してやったのさ!弱い奴は家族だろうと死んで当然なんだよ! 」
自分の家族を馬鹿にしまくる発言を聞き
ブチィッ!!
仮面シャドーの何かが切れてしまった。
ウェレス「あのスコルピオとかいう奴、どうやら地雷を踏んでしまったようだな 」
いち早くそれを察知したウェレス
そして
仮面シャドー「お前のように家族を家族と思わぬ奴は死ぬがよい! 」
スッ!
仮面シャドーは刀を構えると
スコルピオ「テメェに死ねと言われて俺が死ぬかよ!今度こそあの世に送ってやるぜ!! 」
仮面シャドー目掛けて向かってくるスコルピオだが
その瞬間
仮面シャドー「シャドー流剣技… 」
仮面シャドー「瞬化終刀!! 」
ブォンッ!!
仮面シャドーが刀を一振りした。
スコルピオ「…驚かしやがって!?何が俺に対して死ぬがよいだよ馬鹿… 」
スコルピオには何の変化もなかったが
チャキィンッ!!
仮面シャドーが刀を鞘に収めた瞬間
ぶわさぁっ!!
スコルピオ「えっ… 」
スコルピオの体が文字通り粉々となってしまった。
金柑仮面「(たった一振り、いや、一瞬の間に何度も斬りつけることによって相手に斬られたという感覚を与えないまま切り刻むだなんて!?) 」
かなりの技術が必要とする技である。
ウェレス「何はともあれこっちの勝利だ!よくやったぞ仮面シャドー! 」
ウェレスの言うように勝負は仮面シャドーの勝利で終わった。
すると
ズシンッ!!
?「まさかスコルピオまで倒されると予想外すぎたよ 」
コンステレーションズの最後の選手が舞台に上がり
ウェレス「よしっ!!これでうちのチームの勝利は決定だ! 」
仮面シャドーと戦うのかと思いきや
仮面シャドー「すまぬが下がらせてもらう 」
ウェレス「へっ? 」
シュッ!
仮面シャドーは手元にバトンを出現させると
仮面シャドー「あとは任せたぞ一刀殿! 」
シュパッ!!
一刀「えっ? 」
パシィッ!!
何と!?一刀にバトンを渡すのだった。
オリキャラ紹介
スコルピオ
コンステレーションズ所属の蠍座の男
辮髪頭に蠍を模した鎧、毒針付きの尾を持つ
性格は家族だろうと弱い奴は死ねと言う残虐的
脱皮によって骨折や引きちぎられても平気な体を持つ




