蝶の標本とボクの幸せ
キミの羽があんまりキレイだったから
ある日思いついたんだ
ずっと朽ちることのないように並べておくことを
だけどきっと これはボクのわがまま
キレイなものは
ボクの胸の中に留めておけばよかった
キミの羽は揺れることを忘れて
ある日ボクはわかったんだ
ずっと美しいままではいられないことを
ごめんなさい これはボクのわがまま
手に入れてしまえば
その輝きは消えてしまうんだね
キミはあの日のように澄んだ空を見つめ
今は別人のように悲しい瞳をしている
ボクがキミの幸せを奪ってしまった
何の罪もない キミの幸せを