戦いから始まるプロローグ
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俺は荒い息のままでナイトゴブリンの攻撃を避けつつ、血が回らなくなってきた頭をフル回転させながら現状打開の方法を考える。
体内の血が少ない。
野良パーティーの仲間は既に二人死んでいる。
生きているのは俺を合わせて四人だが動けるのは、俺と男神官だけである。
残り二人は気絶してるのと仲間の死を目の当たりにして呆然としているので戦えない。
敵は残りナイトゴブリン二体とアーチャーゴブリン二体とアサシンゴブリン一体の計五体である。
正直、万全の体調なら勝率は七割を越えるだろうが、現状では三割もないはずだ。
今、ナイトゴブリンの攻撃を受け損ね傷が増えるが神官の魔法である【神の祝福】により一時的に傷が塞がる。
だが、もう勝負を着けなくてはならないだろう。
俺は魔法を使うことを決意する。
正直、体調が万全なら問題はほとんどないのだが、ここで使うなら死ぬことも覚悟して使うしかない。
剣を強く横に振り距離を取る。アサシンゴブリンが距離を取らせまいと、横から短剣で強襲してくるも無理矢理左腕で短剣を受け止めて蹴りを入れる。
「紅き血よ」
この一言が俺の魔言だ。
代償として全身から血が減っていく。
身体が燃え上がるように熱い。全身の毛穴が開いているみたいだ。
細胞が叫ぶ。暴れさせろと。戦わせろと。暴力的な衝動をただ叫び続ける。
そして八秒の内に計五体ゴブリンを殺し意識を失った。